韓国政府はWTO(世界貿易機関)から日本産ステンレス棒鋼への高い関税措置の是正を求められたことを受け、これを不服として上訴しました。
韓国政府は自動車などに使う日本産のステンレス製鋼材について、不当廉売されているとして2004年から約15%の関税を上乗せしています。
この措置を巡ってWTOの小委員会は去年11月、国際貿易のルールに反するとして韓国へ是正を求めました。
これに対して韓国は小委員会の判断には重大な誤りがあるとして、今月26日までに二審にあたる上級委員会へ上訴する手続きを取りました。
ただ、上級委員会はアメリカのトランプ前政権の反対で任期切れの委員の補充ができずに事実上機能しておらず、最終的な判断には時間がかかる見込みです。