パナソニックは、
太陽光発電の
要となる
太陽電池の
生産について、
中国メーカーとの
価格競争で
採算が
悪化していることから
来年度中に
撤退することを
決めました。
太陽電池は
光を
電気に
変える半導体でつくられていて、
太陽光発電の
要となる
部品です。
パナソニックでは、子会社化した三洋電機が40年以上にわたって太陽電池の研究開発や生産を行っており、2000年代に入ると世界的な再生可能エネルギーへの関心の高まりを背景に事業を拡大し、世界で上位のシェアを占めました。
しかし、中国メーカーが相次いで参入し、価格競争からシェアを奪われて採算が悪化、2016年度から赤字が続いてきました。
パナソニックは不採算部門からの撤退を進めており、マレーシアの工場と島根県雲南市の工場で行っている太陽電池の生産について、来年度中に生産から撤退することを決めました。
すでにアメリカの電気自動車メーカー、テスラとの太陽電池の共同生産も去年、解消しており、パナソニックは太陽電池の生産からは完全に撤退することになります。
今後、太陽光パネルについては太陽電池を他社から仕入れて販売は続けます。
また、島根県の工場では太陽光発電に関連した装置の生産を続け、従業員の雇用は維持すると会社では説明しています。