日本とイギリスの
外務・
防衛の
閣僚協議が
開かれ、
海洋進出を
強める中国を
念頭に
両国の
安全保障面での
協力を
深化させる
など「
自由で
開かれたインド
太平洋」の
実現に
向けて
連携を
強化して
いくことを
確認しました。
日本とイギリスの
外務・
防衛の
閣僚協議、
いわゆる2
プラス2は
今回で4
回目で、3
日夜、
日本側から
茂木外務大臣と
岸防衛大臣が、イギリス
側からはラーブ
外相とウォレス
国防相が
参加して、
およそ2
時間、
テレビ会議形式で
行われました。
協議の冒頭、茂木外務大臣は「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を強化していくため、基本的な価値や原則を共有する同志国の結束がこれまで以上に重要だ」と述べました。
また、岸防衛大臣は、中国が海上警備にあたる海警局に武器の使用を認める法律を施行したことについて「国際法に反する形で適用されることがあってはならない」と懸念を示した上で、理解を求めました。
協議では東シナ海や南シナ海で海洋進出を強める中国を念頭に、深刻な懸念を共有し、力を背景とした一方的な現状変更の試みに強く反対することで一致しました。
その上でイギリス側が、空母「クイーン・エリザベス」を年内に東アジアに展開することを説明したのに対し、日本側はインド太平洋地域の安全保障に資するとして歓迎しました。
そして、自衛隊とイギリス軍の共同訓練の実施を調整するなど、両国の安全保障面での協力を深化させ「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて連携を強化していくことを確認しました。
また、香港や新疆ウイグル自治区をめぐる中国政府の対応について、重大な懸念があるという認識で一致しました。