Japanese News: 岸田首相「新たな国際秩序の枠組み必要」国連改革に意欲

岸田きしだ首相しゅしょう「新あらたな国際こくさい秩序ちつじょの枠組わくぐみ必要ひつよう」国連こくれん改革かいかくに意欲いよく

Mar 14, 2022 12:03 4

Furigana

国会こっかいでは14日にち、参議院さんぎいん予算よさん委員いいん会かいで集中しゅうちゅう審議しんぎが行おこなわれています。岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは国連こくれん安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいの常任じょうにん理事りじ国こくであるロシアによるウクライナ侵攻しんこうは暴挙ぼうきょであり、新あらたな国際こくさい秩序ちつじょの枠組わくぐみの必要ひつよう性せいを示しめしているとして、国連こくれん改革かいかくに取り組とりくむ意欲いよくを示しめしました。

午前ごぜんの審議しんぎでは、自民党じみんとうと立憲りっけん民主党みんしゅとうが質問しつもんを行おこないました。

自民党じみんとうの青山あおやま繁しげる晴はれ氏しはウクライナ情勢じょうせいをめぐり「ロシアへの信任しんにんが失うしなわれ、国連こくれん安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいで拒否きょひ権けんを持もつ制度せいどが実質じっしつ的てきに持続じぞくできなくなっている。過去かこにフランスが大だい規模きぼな残虐ざんぎゃく行為こういが起おきた時ときの拒否きょひ権けんの制限せいげん案あんを出だしている。今いまこそフランスと組くんで、拒否きょひ権けんの制限せいげんを設もうける努力どりょくを始はじめるべきではないか」と質問しつもんしました。

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは「安保理あんぽり常任じょうにん理事りじ国こくのロシアの暴挙ぼうきょは新あらたな国際こくさい秩序ちつじょの枠組わくぐみの必要ひつよう性せいを示しめしている。わが国わがくには従来じゅうらいから拒否きょひ権けんの行使こうしは最大限さいだいげん自制じせいされるべきだと考かんがえている。フランスをはじめ改革かいかくに前向まえむきな国々くにぐにとも協力きょうりょくしながら、安保理あんぽり改革かいかくと国連こくれん改革かいかくの努力どりょくを続つづけていきたい」と述のべました。

また、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは日にち米べい同盟どうめいについて「ウクライナ情勢じょうせいは改あらためて同盟どうめい関係かんけい、各国かっこくとの関係かんけいの重要じゅうよう性せいを再さい認識にんしきした事態じたいだ。日にち米べい同盟どうめいの『拡大かくだい抑止よくし』は大変たいへん重要じゅうような存在そんざいであり、国家こっか安全あんぜん保障ほしょう戦略せんりゃくはじめ3文書ぶんしょの見直みなおしなどを通つうじ、防衛ぼうえい力りょくの強化きょうかはしっかり考かんがえていかなければならない。日にち米べい同盟どうめいの抑止よくし力りょくや対処たいしょ力りょくもありようを議論ぎろんしていかなければならない」と述のべました。

立憲りっけん民主みんしゅ党とうの福山ふくやま哲郎てつろう氏しはロシアによるウクライナの原子力げんしりょく発電はつでん所しょへの攻撃こうげきなどをめぐり「核軍縮かくぐんしゅくで日本にっぽんと同おなじ立場たちばをとる非核ひかく保有ほゆう国こくでつくる、NPDI＝軍縮ぐんしゅく・不ふ拡散かくさんイニシアチブの参加さんか各国かっこくに呼よびかけ、核兵器かくへいきの使用しよう禁止きんしや原発げんぱつへの攻撃こうげき中止ちゅうしなど国際こくさい社会しゃかいやロシアに伝つたえるイニシアチブをとってもらいたい」と求もとめました。

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは「NPDIの枠組わくぐみは大変たいへん重要じゅうようだ。ことし、NPT＝核かく拡散かくさん防止ぼうし条約じょうやくの再さい検討けんとう会議かいぎが開催かいさいされることから、さまざまな文書ぶんしょの提出ていしゅつや提案ていあんをすることは重要じゅうようで、日本にっぽんもそうした切り口きりくちから貢献こうけんしたい。できるだけ早期そうきにタイムリーに発信はっしんすることが大事だいじだ」と述のべました。

これに関連かんれんして、警察庁けいさつちょうの櫻さくら澤さわ健一けんいち警備けいび局長きょくちょうは「全国ぜんこくの原発げんぱつで必要ひつような装備そうびを備そなえた原発げんぱつ特別とくべつ警備けいび隊たいを常駐じょうちゅうさせ、365日にち24時間じかん態勢たいせいで警戒けいかい警備けいびを実施じっししている。ウクライナ情勢じょうせいを受うけて関連かんれん情報じょうほうの収集しゅうしゅうを徹底てっていするなど対応たいおうに万全ばんぜんを期きし、原発げんぱつを含ふくむ重要じゅうよう施設しせつの警戒けいかい警備けいびを徹底てっていしている」と述のべました。

一方いっぽう、萩生田はぎうだ経済けいざい産業さんぎょう大臣だいじんは、エネルギーの海外かいがい依存いぞん度どを少すこしでも低ひくくするため、日本にっぽん近海きんかいの海底かいていなどに分布ぶんぷしているとみられる「メタンハイドレート」の実用じつよう化かについて問とわれ「新型しんがたコロナを経験けいけんし、ウクライナの戦争せんそうを目の当まのあたりにして、いままでのような概念がいねんではだめだと思おもっている。研究けんきゅう段階だんかいから一緒いっしょに走はしる覚悟かくごで実用じつよう化かを目指めざしたい」と述のべました。