ウクライナ
情勢をめぐって、ロシアが
中国に
軍事物資の
支援を
求めていると
アメリカの
複数の
メディアが
報じていることについて、アメリカのインド
太平洋軍司令官の
補佐官を
務めた
経験が
ある保守系のシンクタンク、AEI=アメリカン・エンタープライズ
研究所のエリック・セイヤー
研究員は「
もし中国がプーチン
大統領による
軍事行動を
失敗に
終わらせてはならないと
結論付けたならロシア
軍に
軍事物資を
送ることはありうる」と
指摘しました。
そして仮にロシアが支援を要請したことが事実であれば「それはロシア軍がウクライナで苦戦していることを示している。ウクライナほどの規模の国を対象に長期間にわたり軍事行動をとる用意や訓練をしていなかったということだ」と述べました。
一方、具体的に考えられる中国からの支援について、セイヤー氏は両国の間で仕様が異なっても使うことができる兵器を念頭にドローンや弾薬の直接的な供与をあげました。
また中国との国境に展開するロシア軍の部隊をウクライナに移動させることを可能にするといった間接的な支援もありうるという見方を示しました。
また、もしも中国が軍事的な支援を行った場合については「アメリカ政府は中国をロシアの侵略を支援する国とみなすだろう」と述べ、中国も制裁対象となる可能性があるという見方を示しました。
松野官房長官「中国は責任ある行動を」
松野官房長官は閣議のあとの記者会見で「第三国間の会談にコメントすることは差し控えたい。そのうえで今こそ国際秩序の根幹を守り抜くため国際社会が結束しきぜんと対応することが重要で、アメリカをはじめとする同志国と連携して中国に対しても責任ある行動を求めていく考えだ」と述べました。