このICBM
級の
弾道ミサイルの
発射、
実は一時、
見られなくなっていました。2017
年の7
月から11
月にかけては、
いずれもICBM
級の「
火星14
型」2
発(2017
年7
月4
日、7
月28
日)と「
火星15
型」1
発(11
月29
日)が
発射されました。
このあと4年余りの間、ICBM級の発射はありませんでしたが、北朝鮮はことしの2月末から3月にかけて、今回の「火星17型」を含めて4回にわたって発射しました。
1回目は2月27日、首都ピョンヤン郊外のスナン付近から弾道ミサイル1発を発射し、北朝鮮は翌日(28日)「偵察衛星の開発のための重要な実験を行った」と発表しました。
2回目はその6日後の3月5日。同じスナン付近から弾道ミサイル1発を発射し「再び偵察衛星の開発のための重要な実験を行った」と発表し、防衛省はいずれも、ICBM級だったと分析しています。
続いて3回目は3月16日でした。同じスナン付近から弾道ミサイルと推定される飛しょう体を発射しましたが、直後に空中爆発して失敗したとみられていて、韓国軍は、ICBMに関連した発射だった可能性があるとの見方を示していました。
そして今回で4回目の発射です。北朝鮮は短期間で4回ものICBM級の弾道ミサイルを発射したことになります。
新型ICBM「火星17型」の発射にはどんな意味があるの?
今回発射された「
火星17
型」は、
専門家から「
世界最大級の
移動式ICBM」と
言われています。
これまで北朝鮮の最大のミサイルは、2017年11月29日に日本海に向けて発射したICBM級の「火星15型」でした。
片側9
輪の
移動式発射台から
発射され、
北朝鮮は「53
分間にわたって
飛行して、
高度は4475
キロに
達し、
飛行距離は950キロだった」と
発表していました。
韓国国防省は、
射程が
最大で1
万3000
キロを
超え、アメリカの
首都ワシントンまで
到達可能だと
分析していました。
また、2017年7月に発射されたICBM級だとする「火星14型」は、移動式発射台が片側8輪です。
今回の「
火星17
型」は、
片側11
輪の
移動式発射台から
発射され、
北朝鮮は「
最高高度は6248.5
キロに
達し、1090キロの
距離を1
時間7
分32
秒飛行した」と
発表しています。
防衛省は、
弾頭の
重さにもよりますが、1
万5000
キロを
超える射程で、
アメリカの
東海岸を
含めた
全土が
射程に
含まれる
可能性があると
分析しています。
専門家は
北朝鮮が
アメリカに
圧力をかけていると
分析しています。
なぜアメリカに圧力をかけるの?
北朝鮮の
非核化をめぐるアメリカと
北朝鮮の
間の
交渉が
行き詰まっていることが
背景にあります。
史上初の米朝首脳会談の後、北朝鮮は非核化の措置を進める見返りに経済制裁を緩和すること、そして、米韓合同軍事演習の中止など「敵視政策」を撤回することを求めてきました。
しかし、バイデン政権は対話の再開を呼びかけつつもこうした北朝鮮の要求には応じず、1月12日には核・ミサイル開発などに関わったとされる北朝鮮の機関の関係者らに対する新たな制裁を発表しました。
こうした姿勢に北朝鮮は反発を強め、ことし1月19日の朝鮮労働党の政治局会議では、ICBMの発射実験や核実験の中止について、見直しを検討することを示唆していました。
北朝鮮は、アメリカとの史上初の首脳会談を前にした2018年4月にICBMの発射実験と核実験の中止を表明していましたが、今回のICBM級の本格的な発射は2017年11月の「火星15型」以来となります。北朝鮮が示唆したとおり、ICBMの発射実験の中止を見直したことが明確になった形です。
北朝鮮のねらいは?
北朝鮮政治が
専門の
慶應義塾大学の
礒崎敦仁教授は、
北朝鮮が
相次いでミサイルを
発射している
背景について「3
回もの
首脳会談を
行った
トランプ政権が
終わり、
現在のバイデン
政権は
どうやら北朝鮮の
問題に
関心がないとわかってきた。
北朝鮮としては、
何に対しても
遠慮することなく
軍事力の
強化を
進めていると
考えられる」として、
アメリカに対する抑止力を
強化することが
目的だとしています。
そして、「
国防力の
強化を
掲げる北朝鮮にとっては
既定路線の
行動だ」と
指摘したうえで、
去年1
月に
打ち出された「
国防5
か年計画」に
沿って
今後も
発射実験を
継続して、
核・ミサイル
開発を
強化して
いくとする
見方を
示しました。
今回の「火星17型」の発射について、キム総書記は「強力な核戦争抑止力を質・量ともに持続的に強化する。アメリカ帝国主義との長期的な対決に徹底して準備していく」と述べ、アメリカを強くけん制しています。
ウクライナ情勢の影響も?
また、
礒崎教授は、ロシアによるウクライナへの
軍事侵攻との
関連について、「
北朝鮮はウクライナ
情勢を
非常に
注意深く
観察している」とする
見方を
示しています。
そのうえで「核兵器を持ち、軍事力を強化してこそ、国外からの侵略から自国を守ることができるとの思いを強くしたことは間違いない」と述べ、ウクライナ情勢が北朝鮮の軍事力強化の姿勢を一層、後押ししていると指摘しました。
どんなミサイルを開発しているの?
北朝鮮は
去年1
月の
党大会で、「
最強の
軍事力を
確保しなければならない」として「
国防5
か年計画」を
打ち出しました。
それに
基づいて、
新型兵器の
開発を
進め、ことしに
入ってさまざまな
種類のミサイルを
発射しました。
※「
戦術誘導弾」だとする
短距離弾道ミサイル(1
月14
日・17
日・27
日発射)
従来のミサイルより高度が低く、変則的な軌道で飛行し、迎撃するのが難しいと指摘されています。
1
月14
日の
発射は「
鉄道機動ミサイル
連隊」による
列車からの
発射で、
移動式の
発射台では
難しい山岳地帯などからも
発射できるようになります。
※
長距離巡航ミサイル(1
月25
日発射)
放物線を描く弾道ミサイルとは異なり、低空かつ飛行中に経路を変えることができる、命中精度が極めて高いミサイルです。
1月25日の発射では内陸部から相当な距離を飛行したとされていて、北朝鮮は「2時間32分17秒飛行し、1800キロ先の目標の島に命中した」と発表しました。
※「
極超音速ミサイル」と
主張する
弾道ミサイル(1
月5
日・11
日発射)
極超音速ミサイルとは音速の5倍にあたるマッハ5以上、東京ー大阪間をおよそ5分で移動する速さで飛行できるミサイルです。
長時間、低い軌道でコースを変えながら飛ぶため、探知や迎撃が困難になり、アメリカや中国、ロシアなどが開発にしのぎを削っています。
韓国軍による
初期の
分析では、
去年9
月に
初めて発射実験を
行ったときは
飛行距離は200
キロに
満たず、
速度もマッハ3
前後にとどまったとみられています。
しかし1月5日のミサイルはマッハ5以上と韓国メディアは伝えたほか、1月11日のミサイルについては最高速度マッハ10前後、飛行距離も700キロ以上だったとして、韓国軍は「技術的に進展している」としています。
※
中距離弾道ミサイル「
火星12
型」
液体燃料を用いるとみられ、北朝鮮が「アメリカ太平洋軍の司令部があるハワイと、アラスカを射程に収めている」と主張する中距離弾道ミサイルです。
防衛省は射程が最大で5000キロに達すると分析しています。
今後もミサイル発射は続くの?
北朝鮮は、4
月11
日にキム
総書記の
朝鮮労働党トップへの
就任10
年、4
月15
日にはキム
総書記の
祖父キム・イルソン(
金日成)
主席の
生誕110
年などの
重要な
節目を
控えています。
さらに北朝鮮が反発する米韓合同軍事演習も近く行われる見通しです。
3月11日付けの「労働新聞」は、キム総書記が北西部トンチャンリにある「ソヘ衛星発射場」を視察し、偵察衛星などを「大型運搬ロケット」で打ち上げられるよう、施設の改修や拡張を指示したと伝えました。
北朝鮮が2018
年5
月に
坑道などを
爆破し
閉鎖したとしていた
北東部プンゲリ(
豊渓里)の
核実験場について、
アメリカの
専門家は、3
月4
日に
撮影された
衛星写真を
分析した
結果、
新たな
建物を
建設するなど
復旧作業とも
受け取れる動きを
見せていると
指摘しています。
これらのことから、北朝鮮が「偵察衛星の打ち上げ」と称してICBM級のさらなる発射などを強行する可能性も指摘されていて、関係国の警戒が一段と強まっています。
日本・インド首脳会談へ幅広い分野で協力強化確認したい考え
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