現地げんちいま】キエフの1か月かげつ ロシアぐん苦戦くせん”の理由りゆう

Easy Japanese news
Mar 26, 2022 08:03 0
Furigana
Journal japonais
「ロシアぐん攻撃こうげき日に日ひにひちかづいています。キエフは安全あんぜんだとおもっていましたが、そうではなくなったようです」

家族かぞく国外こくがい避難ひなんさせ、いまもウクライナの首都しゅとキエフにのこ男性だんせいかたったまち様子ようすです。

ロシアぐんつよめる攻勢こうせい一方いっぽう最近さいきんはウクライナぐん反撃はんげきてんじているという分析ぶんせきもあります。キエフをめぐるこの1か月かげつ攻防こうぼうからは、プーチン大統領だいとうりょうの「誤算ごさん」がかいま見かいまみえてきました。

誤算ごさん」の中身なかみ、”苦戦くせん”の理由りゆうくわしく分析ぶんせきします。

「ウクライナで また家族かぞく一緒いっしょに」

ロシアぐんによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうはじまってから1か月かげつ

家族かぞく国外こくがい避難ひなんさせ、みずからは首都しゅとキエフにとどまっているゲラ・トゥラベリーゼさん(50さい)がオンラインインタビューでいま状況じょうきょう説明せつめいしました(取材しゅざい現地げんち時間じかんの3つき24にち)。

Q キエフ市内しないいま状況じょうきょうは?

いまのところ一部いちぶのスーパーなど営業えいぎょうしているので食料しょくりょう確保かくほできていますが、この状況じょうきょうつづけばいつまでもつかわかりません。市民しみん状況じょうきょうよくならないことにつかれている様子ようすです」

Q ロシアぐん攻撃こうげきは?

自宅じたくから2キロほどの場所ばしょで、きのうロシアぐん住宅じゅうたくがいけて砲撃ほうげきおこない、ガスパイプ破壊はかいされ、おおひとたちが場所ばしょうしないました」

侵攻しんこうすう週間しゅうかん住宅じゅうたくがいがねらわれることはありませんでした。ロシアぐん攻撃こうげき日に日ひにひちかづいています。爆発ばくはつおんやロケット攻撃こうげきおと毎晩まいばん夜通よどおこえます。キエフは安全あんぜんだとおもっていましたが、そうではなくなったようです」

Q いま、ねがことは?

「ウクライナで、また家族かぞく一緒いっしょらしたい」

キエフをめぐる 1か月かげつ攻防こうぼうせん

ロシアぐん侵攻しんこう開始かいし直後ちょくごからキエフへの攻勢こうせいつよめてきました。
おもにベラルーシを経由けいゆして南下なんかし、キエフへかったとみられるロシアぐん

アメリカ国防こくぼう総省そうしょう高官こうかん当時とうじかれ(=ロシアぐん)は、ウクライナ政府せいふ崩壊ほうかいさせ、自分じぶんたちの統治とうち方法ほうほう確立かくりつするつもりだとかんがえられる」と指摘してきしていました。

侵攻しんこう開始かいしからやく2週間しゅうかん、ロシアぐんはキエフ中心ちゅうしんからやく15キロまでちかづきます(アメリカ国防こくぼう総省そうしょう高官こうかん分析ぶんせき)。
最新さいしん戦況せんきょうについては、キエフ北東ほくとう方向ほうこうから中心ちゅうしんまで20~30キロにいたロシアぐん部隊ぶたいが、やく55キロの位置いちまで後退こうたいしているとみられます(アメリカ国防こくぼう総省そうしょう高官こうかん分析ぶんせき)。
イギリス国防省こくぼうしょうは、キエフ北東ほくとうのロシアぐん部隊ぶたい物資ぶっし不足ふそく士気しき低下ていかといった深刻しんこく問題もんだい直面ちょくめんしているとしています。

ウクライナぐんがキエフ近郊きんこう複数ふくすうまち反撃はんげきてんじ、北西ほくせいのブチャやイルピンではロシアぐん包囲ほういできる状況じょうきょうあるとしています。

プーチン大統領だいとうりょうの“誤算ごさん

こうした状況じょうきょうから、この1か月かげつはプーチン大統領だいとうりょうの「誤算ごさん」がかいま見かいまみえ、それ象徴しょうちょうするのがキエフをめぐる攻防こうぼうだったとえます。

(1) ウクライナがわ抵抗ていこう

(2) ロシアぐん準備じゅんび不足ふそく

(3) ロシアぐん士気しき低下ていか

(4) 通信つうしん内容ないよう傍受ぼうじゅされる

(5) 戦力せんりょく分散ぶんさん膠着こうちゃく状態じょうたい

この5つの要因よういんから、「誤算ごさん」をくわしく読み解よみときます。

ウクライナがわ抵抗ていこう

アメリカメディアは、ウクライナぐん機動きどうせいのある小規模しょうきぼ部隊ぶたい構成こうせいし、戦力せんりょくてき優位ゆういなロシアぐんに対にたいして待ち伏まちぶ夜間やかん攻撃こうげき仕掛しかけているとつたえています。

ウクライナがわにはアメリカなど西側にしがわ諸国しょこくから

戦車せんしゃなどの装甲そうこう貫通かんつうするたい戦車せんしゃミサイル「ジャベリン」

ヘリコプター戦闘せんとうなどを撃墜げきついできる携帯けいたいがた対空たいくうミサイル「スティンガー」

といった兵器へいき供与きょうよされているといいます。

強力きょうりょくなミサイルを標的ひょうてきけて自動じどう誘導ゆうどうする精密せいみつ兵器へいきで、兵士へいしかたかついで発射はっしゃできる機動きどうせい兼ね備かねそなえています。

都市とし戦闘せんとうでは防衛ぼうえいするがわてき侵入しんにゅう待ち伏まちぶせすることができるため有利ゆうりなるアメリカ軍事ぐんじ専門せんもん指摘してきしていて、ウクライナがわ供与きょうよされた兵器へいき活用かつようして効果こうかてき侵攻しんこう食い止くいとめているとみられます。

ロシアぐん準備じゅんび不足ふそく

ロシアぐん部隊ぶたい侵攻しんこう開始かいし直後ちょくごから、燃料ねんりょう食料しょくりょうなど作戦さくせん遂行すいこうするのに必要ひつようなる物資ぶっし不足ふそくなやまされ、進軍しんぐんおくにつながっていると指摘してきされています。

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうは、短期たんきせんになると見込みこんだロシアぐん物資ぶっし補給ほきゅうについて適切てきせつ計画けいかくてていなかったと分析ぶんせきしていて、現地げんちでは防寒ぼうかん不足ふそくし、一部いちぶ兵士へいし凍傷とうしょうくるしむなど戦闘せんとうができない状態じょうたいになっている兆候ちょうこうあるとしています。

ウクライナがわはロシアぐん前線ぜんせん部隊ぶたい補給ほきゅうおこな車両しゃりょうにも攻撃こうげき仕掛しかけていて、ロシアぐん物資ぶっし不足ふそくいまつづき、部隊ぶたい前進ぜんしん停滞ていたいまね一因いちいんになっているとみられます。

ロシアぐん士気しき低下ていか

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうによりますと、前線ぜんせんおくられた一部いちぶ兵士へいしは、あくまでも“演習えんしゅう参加さんかするだけ”で戦闘せんとうくわわることをらされておらず、ウクライナがわ抵抗ていこう直面ちょくめんし、士気しき低下ていかしているとの情報じょうほうあるということです。

通信つうしん内容ないよう傍受ぼうじゅされる

長期ちょうきかんおよ侵攻しんこう想定そうていしていなかったロシアぐんは、広大こうだいなウクライナ領域りょういきカバーできる通信つうしん環境かんきょうととのえることができなかったと、アメリカメディア当局とうきょくしゃなどはなしとしてつたえています。

機密きみつ情報じょうほうのやりとりも専用せんよう無線むせん通信つうしんシステムではなく一般いっぱんのシステムを使つかわざるをえなくなり、ウクライナぐん通信つうしん内容ないよう傍受ぼうじゅされているとみられるということです。

戦力せんりょく分散ぶんさん膠着こうちゃく状態じょうたい

ロシアぐん首都しゅとキエフやだい2の都市としハリコフなど複数ふくすう都市とし同時どうじ制圧せいあつしようとした結果けっか戦力せんりょく分散ぶんさんし、いずれ地域ちいきでも膠着こうちゃく(こうちゃく)状態じょうたいおちいったとの分析ぶんせき専門せんもんからています。

「ロシアぐん 適切てきせつ計画けいかくてたとはおもえない」

「ロシアはだい2世界せかい大戦たいせん以来いらいこれほどだい規模きぼ作戦さくせんおこなったことがなく、作戦さくせん規模きぼに対にたいして適切てきせつ計画けいかくてたとはおもえない」

ロシアぐん予想よそう以上いじょう苦戦くせんしているとみられることについて、アメリカ国防こくぼう総省そうしょう高官こうかんこう指摘してきします。

ウクライナへの侵攻しんこう当初とうしょは“圧倒的あっとうてき優勢ゆうせい”とおもわれていた、軍事ぐんじ大国たいこくロシア。しかし現実げんじつそのとおりにはなっていません。

それどころかウクライナはたい戦車せんしゃほうなど武器ぶき最大限さいだいげん活用かつようし、多大ただい犠牲ぎせいはらいながらも抵抗ていこうつづけています。

一方いっぽうで、ロシアぐんは「だい5世代せだい」とばれるさい新鋭しんえい戦闘せんとう爆撃ばくげきなど強大きょうだい戦力せんりょく温存おんぞんしているといいます。そして状況じょうきょうによっては核兵器かくへいき使用しようする可能かのうせい排除はいじょしない姿勢しせいしめしています。

ロシアぐんとウクライナぐんによる戦局せんきょくは、予断よだんゆるさない状況じょうきょうつづいています。
5
4
3
2
1
Journal japonais
大阪おおさか関西かんさい万博ばんぱく13にち

大阪おおさか関西かんさい万博ばんぱくが13にちわりました

N4 Source: NHK 1939 Oct 14, 2025 19:10
Journal japonais
つくたの
N2 Source: Tổng hợp 1504 Oct 14, 2025 03:10