일본어 뉴스: 小笠原諸島の海底火山噴火 28日も確認大量の軽石確認されず

小笠原おがさわら諸島しょとうの海底かいてい火山かざん噴火ふんか 28日にちも確認かくにん大量たいりょうの軽石かるいし確認かくにんされず

Mar 28, 2022 17:03

Furigana

小笠原おがさわら諸島しょとうの海底かいてい火山かざん「噴火ふんか浅根あさね」では27日にちに続つづき、28日にちも噴火ふんかが確認かくにんされました。同おなじ小笠原おがさわら諸島しょとうの海底かいてい火山かざん、福徳ふくとく岡ノおかの場じょうでは去年きょねんの大だい規模きぼ噴火ふんかで各地かくちに軽石かるいしの被害ひがいが出でましたが、今いまのところ大量たいりょうの軽石かるいしが流ながれている様子ようすは確認かくにんされていないということです。

「噴火ふんか浅根あさね」は、小笠原おがさわら諸島しょとうの硫黄いおう島とうの北きたにある海底かいてい火山かざんですが、27日にち夜よる、気象きしょう衛星えいせい「ひまわり」で噴煙ふんえんが確認かくにんされたため、気象庁きしょうちょうは噴火ふんかが発生はっせいしたと判断はんだんし、27日にち午後ごご11時じすぎ、周辺しゅうへん海域かいいきに噴火ふんか警報けいほうを発表はっぴょうしました。

噴煙ふんえんは、

▽27日にち午後ごご11時半じはんごろと、28日にち午前ごぜん2時じ20分ふんごろに海面かいめん上じょう7000メートル

▽28日にち午前ごぜん8時じ20分ふんごろにも海面かいめん上じょう3600メートルまで上あがっているのが確認かくにんされるなど、噴火ふんかが続つづいています。

気象庁きしょうちょうは、今後こんごも噴火ふんか活動かつどうが続つづく可能かのう性せいがあるとして、付近ふきんの海域かいいきを航行こうこうする船舶せんぱくに弾道だんどうを描えがいて飛散ひさんする大おおきな噴石せきや「ベースサージ」と呼よばれる、火山かざんガスや火山灰かざんばいの混合こんごう物ぶつが高速こうそくで広ひろがる現象げんしょうに警戒けいかいを呼よびかけています。

一方いっぽう、同おなじ小笠原おがさわら諸島しょとうの海底かいてい火山かざんでおよそ130キロ南みなみにある福徳ふくとく岡ノおかの場じょうでは去年きょねん、大だい規模きぼな噴火ふんかが起おき、各地かくちに軽石かるいしが漂着ひょうちゃくしましたが、気象庁きしょうちょうは、衛星えいせいの画像がぞうからは今いまのところ、大量たいりょうの軽石かるいしが流ながれている様子ようすは確認かくにんできないとしています。

「噴火ふんか浅根あさね」名前なまえの由来ゆらいは？

「噴火ふんか浅根あさね」は小笠原おがさわら諸島しょとうの無人島むじんとう、北きた硫黄いおう島とうの北西ほくせい4キロほどの場所ばしょにある海底かいてい火山かざんで、山頂さんちょうは水深すいしん20メートルほどのところにあるということです。東京とうきょう都心としんからは南みなみに1100キロ余あまり離はなれています。

この名前なまえの由来ゆらいについて気象庁きしょうちょうがまとめた「活火山かっかざん総覧そうらん」には「海底かいてい噴火ふんかが記録きろくされ、その周辺しゅうへんを漁業ぎょぎょう関係かんけい者しゃが『噴火ふんか浅根あさね』と称しょうしている」と記載きさいされています。

また小笠原おがさわら村むらによりますと、漁業ぎょぎょう者しゃが海底かいていの浅あさい地形ちけいのことを「浅根あさね」と呼よぶことがあるということです。

気象庁きしょうちょうによりますと、昭和しょうわ5年ねんから20年ねんごろにかけて、漁船ぎょせんによって噴火ふんかが確認かくにんされたとしていて、その後そのごは噴火ふんかが観測かんそくされた記録きろくはないものの海水かいすいが変色へんしょくする現象げんしょうは相次あいついで観測かんそくされていたということです。

専門せんもん家か「今いまのところ大だい規模きぼではないが過去かこの情報じょうほう乏とぼしい」

今回こんかいの噴火ふんかについて産業さんぎょう技術ぎじゅつ総合そうごう研究所けんきゅうじょ活かつ断層だんそう火山かざん研究けんきゅう部門ぶもんの山元やまもと孝広たかひろ副ふく研究けんきゅう部門ぶもん長ちょうは「これまでも熱ねつ水すいを示しめす海面かいめんの変色へんしょくが見みられるなど活発かっぱつな火山かざんと認識にんしきされていて噴火ふんかそのものは驚おどろくべきことではない。今いまのところ、福徳ふくとく岡ノおかの場じょうのように噴煙ふんえんが10キロを超こえるような大だい規模きぼなものではない」と指摘してきしています。

いっぽう噴火ふんか浅根あさねそのものについて「噴火ふんかが活発かっぱつだったのは戦前せんぜんで、明治めいじの時代じだいも噴火ふんかした記録きろくはあるが、詳細しょうさいはよく分わかっておらず、過去かこの研究けんきゅうの情報じょうほうが乏とぼしい。噴火ふんかの特徴とくちょうが分わかっていないため今後こんごの見通みとおしも難むずかしい」と話はなしています。

また、去年きょねん8月つきに大だい規模きぼな噴火ふんかが起おきた福徳ふくとく岡ノおかの場じょうとはおよそ130キロ離はなれていますが2つの海底かいてい火山かざんの噴火ふんかの関連かんれんについて「噴火ふんかの時期じきが近ちかいのはたまたまだと考かんがえている。例たとえば九州きゅうしゅうには桜島さくらじまや阿蘇あそ山さんがあるがどちらも活発かっぱつなので活動かつどうが重かさなることはある。独立どくりつして活発かっぱつな火山かざんがあると思おもった方ほうがよい」と指摘してきしています。