Actualités japonaises: 生しいたけ表示ルール見直しへ「菌植えつけた場所が原産地」

生なしいたけ表示ひょうじルール見直みなおしへ「菌きん植うえつけた場所ばしょが原産地げんさんち」

Mar 28, 2022 22:03

Furigana

海外かいがいで菌きんの植うえつけが行おこなわれた生なましいたけの「菌きん床ゆか」（きんしょう）を輸入ゆにゅうし、国内こくないで収穫しゅうかくしたものを、国産こくさんとして販売はんばいするケースが増ふえ、「誤解ごかいを与あたえる」という指摘してきが出でていることを受うけ、消費しょうひ者しゃ庁ちょうは、菌きんを植うえつけた場所ばしょを生なしいたけの原産地げんさんちとして表示ひょうじすることを義務ぎむづけるよう新あらたにルールを見直みなおす方針ほうしんを固かためたことがわかりました。

現在げんざいの国くにの食品しょくひん表示ひょうじのルールでは、きのこを含ふくむ農産物のうさんぶつは、収穫しゅうかくされた場所ばしょを原産地げんさんちとして表示ひょうじすることになっています。

ところが、しいたけの場合ばあい、「菌きん床ゆか」と呼よばれる木きの粉こななどに菌きんを植うえつけたものを海外かいがいから輸入ゆにゅうして、育そだったものを収穫しゅうかくし、国産こくさんとして販売はんばいされるケースが増ふえていて、違反いはんではないものの誤解ごかいを招まねきやすいという指摘してきがあがっています。

消費しょうひ者しゃ庁ちょうは、おととし、ルールを一部いちぶ改正かいせいし、菌きんを植うえつけた場所ばしょもあわせて表示ひょうじすることが望のぞましいとしましたが、その後そのごも海外かいがいで植うえつけたことの表示ひょうじがほとんどない状態じょうたいが続つづいていて、消費しょうひ者しゃや生産せいさん者しゃ団体だんたいなどから対策たいさくが不十分ふじゅうぶんだという声こえが寄よせられているということです。

このため、消費しょうひ者しゃ庁ちょうは収穫しゅうかくした場所ばしょではなく、菌きんを植うえつけた場所ばしょを生なしいたけの原産地げんさんちとして表示ひょうじすることを義務ぎむづけるよう、新あらたにルールを見直みなおす方針ほうしんを固かためたことがわかりました。

ルールの見直みなおしは今月こんげつ中ちゅうに行おこない、消費しょうひ者しゃや生産せいさん者しゃへの周知しゅうちを進すすめるとしています。

「生なましいたけ」の輸入ゆにゅう減げんも「菌きん床ゆか」は輸入ゆにゅう増ぞう

林野庁りんやちょうによりますと生なしいたけの輸入ゆにゅう量りょうは、2000年ねんには4万まん2000トンと国内こくないの消費しょうひ量りょうの4割わり近ちかくを占しめていました。

その後そのご、2001年ねんに国内こくないの生産せいさん者しゃを守まもるために緊急きんきゅう輸入ゆにゅう制限せいげんを暫定ざんてい発動はつどうしたほか2006年ねんには残留ざんりゅう農薬のうやくに関にかんする新あたらしい制度せいどが導入どうにゅうされたことなどから減少げんしょうし、おととしには1800トンと、国内こくないの消費しょうひ量りょうのおよそ2％ほどにまで減へっています。