Japanese News: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（3日の動き）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなどウクライナ情勢じょうせいをめぐる3日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

ブチャ市長しちょう「300人にん超ちょうの住民じゅうみん殺害さつがい」

首都しゅと近郊きんこうからのロシア軍ぐんの撤退てったいにともない、激はげしい戦闘せんとうが伝つたえられた地域ちいきの被害ひがいの実態じったいが明あきらかになっています。

ロイター通信ろいた-つうしんが、首都しゅとキーウの北西ほくせいにあるブチャの様子ようすを2日にちに撮影さつえいした映像えいぞうでは、多おおくの建物たてものが焼やけて倒壊とうかいし、軍用ぐんよう車両しゃりょうが放置ほうちされているのが確認かくにんできます。

住民じゅうみんの男性だんせいは「2週間しゅうかん地下ちか室しつにいたが、光ひかりがなく、暖あたたまるための暖房だんぼうもなかった」と話はなしていました。

また、ブチャの市長しちょうは、ロイター通信ろいた-つうしんの取材しゅざいに対にたいし、300人にん以上いじょうの住民じゅうみんが殺害さつがいされたと明あきらかにしたうえで「犠牲ぎせい者しゃの遺体いたいは、まだ路上ろじょうに多おおく残のこされている。手てを縛しばられ、頭あたまを撃うたれた人ひともいる。この地域ちいきでいかに違法いほうなことが行おこなわれていたのか想像そうぞうできる」と話はなしています。

英えい外相がいしょう「ロシア軍ぐんの残虐ざんぎゃく行為こういにがく然がくぜん責任せきにんを追及ついきゅうする」

イギリスのトラス外相がいしょうは2日にち、ツイッターに「ブチャやそのほかの町まちにおける残虐ざんぎゃく行為こういにがく然がくぜんとしている。ロシア軍ぐんが無実むじつの市民しみんを標的ひょうてきにしていたという報告ほうこくは忌いまわしいものだ」と投稿とうこうしました。

そして「イギリス政府せいふは、国際こくさい刑事けいじ裁判所さいばんしょが行おこなう戦争せんそう犯罪はんざいの捜査そうさのため各国かっこくと協力きょうりょくして証拠しょうこを集あつめ、責任せきにんを追及ついきゅうする」としています。

ロイター通信ろいた-つうしんやAP通信つうしんが配信はいしんした首都しゅとキーウの北きたにあるブチャの映像えいぞうでは、武装ぶそうしたり軍服ぐんぷくを着きたりはしていない複数ふくすうの遺体いたいが道路どうろ脇わきなどに横よこたわっているのが確認かくにんできます。

ザポリージャ州しゅうで捕虜ほりょの交換こうかんウクライナの公共こうきょう放送ほうそう伝つたえる

ウクライナの公共こうきょう放送ほうそうは動画どうが投稿とうこうサイト、ユーチューブで現地げんちの状況じょうきょうを連日れんじつ、国内外こくないがいに英語えいごで発信はっしんしています。

2日にちに公開こうかいされた放送ほうそうでは、4月つき1日にちに南東なんとう部ぶザポリージャ州しゅうでウクライナ軍ぐんとロシア軍ぐんの捕虜ほりょの交換こうかんが行おこなわれ、86人にんずつが相手方あいてがたに引き渡ひきわたされました。

ウクライナ大統領だいとうりょう府ふのティモシェンコ副ふく長官ちょうかんによりますと、ウクライナ兵へい86人にんのうち、15人にんは女性じょせいだということで、捕虜ほりょだった人ひとたちは医療いりょうなど必要ひつような支援しえんを受うけたということです。

首都しゅとキーウ近郊きんこうウクライナ軍ぐんが奪還だっかんロシア軍ぐん “地雷じらい設置せっち”

首都しゅとキーウ近郊きんこうではウクライナ軍ぐんが複数ふくすうの町まちを奪還だっかんするなど戦闘せんとうの主導しゅどう権けんを握にぎっているとみられますが、ロシア軍ぐんは撤退てったいする際さいに地雷じらいを設置せっちしているとして、ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは住民じゅうみんたちに戻もどらないよう呼よびかけています。

イギリス国防省こくぼうしょうは2日にち、ウクライナ軍ぐんが首都しゅとキーウの東ひがしにある複数ふくすうの村むらを奪還だっかんしたほか、北西ほくせいにあるイルピンから、さらに北きたのブチャやホストメリに向むけて前進ぜんしんを試こころみていると指摘してきし、首都しゅと近郊きんこうで戦闘せんとうの主導しゅどう権けんを握にぎっていると分析ぶんせきしています。

ウクライナ政府せいふは30を超こえる町まちや村むらを奪還だっかんしたとしていて、ゼレンスキー大統領だいとうりょうは2日にちに発表はっぴょうした声明せいめいで、北部ほくぶにいたロシア軍ぐんは少すこしずつ撤退てったいしていると明あきらかにしました。

ただ「ロシア軍ぐんは地雷じらいをあらゆる場所ばしょに埋うめている」として、安全あんぜんを丁寧ていねいに確認かくにんする必要ひつようがあるとして避難ひなんしている住民じゅうみんに対にたいし、まだ戻もどらないよう呼よびかけています。

ロシア軍ぐんウクライナ東部とうぶの作戦さくせんを強化きょうか

ロシア軍ぐんはウクライナ東部とうぶでの作戦さくせんを強化きょうかし、ロシア国防省こくぼうしょうは2日にち、ハルキウ州しゅうとドニプロペトロウシク州しゅうにある鉄道てつどうの駅えきの付近ふきんをミサイルで攻撃こうげきし、ウクライナ軍ぐんの装甲車そうこうしゃや燃料ねんりょうタンクなどを破壊はかいしたと発表はっぴょうしました。

ロシア国営こくえいのタス通信たすつうしんによりますと、ロシア大統領だいとうりょう府ふのペスコフ報道ほうどう官かんは2日にち「ウクライナの軍事ぐんじインフラの大だい部分ぶぶんを破壊はかいした。軍事ぐんじ作戦さくせんの目的もくてきが一刻いっこくも早はやく達成たっせいされ、敵対てきたい行為こういが停止ていしされることを望のぞむ」と述のべ、東部とうぶ地域ちいきの解放かいほうを理由りゆうに戦闘せんとうを続つづけると改あらためて強調きょうちょうしました。

マリウポリからの住民じゅうみん避難ひなん 4217人にん

またロシア軍ぐんが包囲ほういし、深刻しんこくな人道じんどう危機ききが起おきている東部とうぶの要衝ようしょうマリウポリからの住民じゅうみんの避難ひなんについて、ロイター通信ろいた-つうしんは2日にち、ウクライナのベレシチュク副ふく首相しゅしょうの話はなしとして4217人にんが戦闘せんとう地域ちいきから避難ひなんしたと伝つたえました。

ただ、いまだおよそ10万まん人にん以上いじょうが取り残とりのこされているとみられ、水みずや電気でんきの供給きょうきゅうが止とまり医薬品いやくひんなども届とどかない中なか、住民じゅうみんの避難ひなんを加速かそくさせられるかが大おおきな課題かだいとなっています。

フランシスコ教皇きょうこう首都しゅとキーウ訪問ほうもん「検討けんとうしている」

ローマ・カトリック教会きょうかいのフランシスコ教皇きょうこうは2日にち、ウクライナ政府せいふが首都しゅとキーウ訪問ほうもんを要請ようせいしていることについて記者きしゃ団だんに問とわれ、「検討けんとうしている」と明あきらかにしました。

このあと、フランシスコ教皇きょうこうは訪問ほうもん先さきの地中海ちちゅうかいの島国しまぐにマルタで行おこなった演説えんぜつでウクライナの状況じょうきょうについて「私わたしたちは他国たこくへの侵略しんりゃくや残酷ざんこくな市街しがい戦せん、それに核かくの脅威きょういは過去かこの恐おそろしい記憶きおくだと考かんがえてきた。しかし今回こんかいの戦争せんそうは、死しと破壊はかいと憎にくしみだけをもたらし、多おおくの人々ひとびとの命いのちと暮くらしを徹底てってい的てきに奪うばい去さった」と述のべました。

そのうえで「残念ざんねんながら一部いちぶの権力けんりょく者しゃは時代じだい錯誤さくごにも自国じこくの利益りえきを主張しゅちょうすることにとらわれ、紛争ふんそうを誘発ゆうはつしてあおっている。人類じんるいは戦争せんそうに直面ちょくめんしているが、どうか平和へいわの夢ゆめを消けし去さらないようにしよう」と訴うったえました。