ためされる東証とうしょうの“本気ほんき”【経済けいざいコラム】

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Apr 8, 2022 21:04 0
Furigana
Journal japonais
4つき4にちにスタートした東証とうしょうの「プライム市場しじょうなど3つのしん市場しじょう長年ながねんしたしまれ、おお企業きぎょう目指めざした「東証とうしょう1など廃止はいしする、およそ60ねんぶりの本格ほんかくてき市場しじょう再編さいへんです。しかし、“世界せかいたたかえる企業きぎょう”をあつめるため上場じょうじょう基準きじゅんきびしくしたものの、当日とうじつ小幅こはば値上ねあがりにとどまって「ご祝儀しゅうぎ相場そうば」はほとんどられず、その後そのごはむしろ株価かぶか値下ねさがり傾向けいこうをたどっています。(経済けいざい記者きしゃ 篠田しのだあや

看板かんばん掛け替かけが

投資とうしからは「看板かんばんえにすぎない」と、ややかけられています。

プライム市場しじょう上場じょうじょう基準きじゅんをクリアしていなくても、もとの1上場じょうじょう企業きぎょうには改善かいぜんけた計画けいかくしょ提出ていしゅつすれば、プライム市場しじょう移行いこうできる経過けいか措置そち」がもうけられ、およそ300しゃ基準きじゅんひつじたちのまま移行いこうしました。

東証とうしょう1の8わり以上いじょうがプライム市場しじょう移行いこうする結果けっかとなり、優良ゆうりょう銘柄めいがら絞り込しぼりこにはいたらなかったことがおおきな理由りゆうです。

市場しじょう関係かんけいしゃからは、はやくも“つぎ対策たいさく”をもとめるこえがっています。

マネックス証券しょうけん 広木ひろきたかしチーフストラテジスト

市場しじょう再編さいへん株価かぶかうご日本にっぽん企業きぎょうそのものの魅力みりょくしておらず、なに変化へんかがないことをあらわしている。パイをどうかについてろんじても意味いみはなく、パイそのもののあじしつたかめなくてはならない。基準きじゅんをさらに引き上ひきあげるなどして、企業きぎょう変革へんかくもとめ、経営けいえい目標もくひょうとして行動こうどうさせることができる市場しじょう環境かんきょうになれば、海外かいがい投資とうしからの評価ひょうかわるチャンスそこある

べい大手おおて資産しさん運用うんよう会社かいしゃヌビーン・アセット・マネジメント ピーター・ボードマン 日本にっぽんかぶ戦略せんりゃくポートフォリオ・マネージャー

現状げんじょうのプライムでは、海外かいがい投資とうし投資とうし対象たいしょうにならない時価じか総額そうがくちいさい銘柄めいがらや、市場しじょう流動りゅうどうせいひく銘柄めいがらそれにROE(=自己じこ資本しほん利益りえきりつ)のひく銘柄めいがらふくまれているてんで、これまでとなにわらない。また経過けいか措置そちもうけられていることも再編さいへん意義いぎうすめている。大切たいせつなことは、企業きぎょうたかROEや株式かぶしき流動りゅうどうせい生み出うみだ環境かんきょうであり、また企業きぎょうがそれらの水準すいじゅん目指めざしたいとおもえるようなインセンティブをあたえる環境かんきょう必要ひつようだ」

上場じょうじょう企業きぎょう新陳代謝しんちんたいしゃとは?

また、上場じょうじょう企業きぎょう新陳代謝しんちんたいしゃ必要ひつようあるという指摘してきもあります。

東証とうしょう上場じょうじょう企業きぎょうは2096しゃ(2000ねんまつ)から3822しゃ(2021ねんまつ)へ1.8ばい増加ぞうか

たいして、ニューヨーク証券しょうけん取引とりひきしょとナスダッグをわせた上場じょうじょう企業きぎょうすうは7194しゃ(2000ねんまつ)から6203しゃ(2021ねんまつ)に減少げんしょう

この間このかん上場じょうじょう企業きぎょう全体ぜんたい価値かちしめ時価じか総額そうがく増加ぞうかした一方いっぽう、M&A(合併がっぺい買収ばいしゅうなどによって上場じょうじょう企業きぎょうかずっているのです。

成長せいちょういちじるしいスタートアップほか企業きぎょう買収ばいしゅうしたり、ぎゃく既存きそん大手おおて企業きぎょう新興しんこう企業きぎょう取り込とりこんだりすることで規模きぼ拡大かくだい価値かち向上こうじょうすすめるということがこっているわけです。

東証とうしょうつぎいちは?

こうしたこえに対にたいして東証とうしょうも「つぎいち」をかんがはじめています。

関係かんけいしゃによると、プライム市場しじょう上場じょうじょう基準きじゅん将来しょうらいてきにさらにきびしくする可能かのうせいはあるとしています。

また基準きじゅんたさない企業きぎょう上場じょうじょう廃止はいしについても、今後こんご厳格げんかく対応たいおうしていくことも選択せんたくとしては否定ひていしないとしています。

今回こんかい再編さいへん背景はいけいあるのは、世界せかいにおける“東証とうしょう地盤じばん沈下ちんかに対にたいする危機ききかん”です。

しかしつぎいちまでが中途半端ちゅうとはんぱだという指摘してきようだと、「東京とうきょう日本にっぽんわれない」として、世界せかいますますはなれてきかねません。

企業きぎょう新陳代謝しんちんたいしゃ価値かち向上こうじょううながため、どこまでハードルを引き上ひきあげられるか。

東証とうしょう本気ほんきためされるのは、むしろこれからかもしれません。

12にちにはアメリカ消費しょうひしゃ物価ぶっか指数しすう発表はっぴょうされます。ロシアのウクライナ侵攻しんこう各国かっこくによるロシアへの経済けいざい制裁せいさいエネルギー価格かかくなど影響えいきょうおよぼすなか、アメリカのインフレ加速かそくするのか、今後こんごのアメリカの利上りあペースをうらな指数しすうの1つで、えん相場そうばにも影響えいきょうするとられるだけに、物価ぶっか動向どうこう注目ちゅうもくです。

13にちにはヨーロッパ中央ちゅうおう銀行ぎんこう理事りじかいひらかれ、政策せいさく金利きんり(4つき)が発表はっぴょうされます。

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N5 Source: Tổng hợp 379 Oct 18, 2025 03:10