この兵器は低空で変則的な軌道を飛ぶ短距離弾道ミサイルで16日発射したとみられます。
紙面に掲載された写真では、移動式の発射台から飛しょう体が炎を吹き出しながら上昇し目標の島を直撃する様子や、兵士とともに笑顔で手をたたいて喜ぶキム総書記の姿が写っています。
17日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は「新型戦術誘導兵器」の発射実験に成功し、立ち会ったキム・ジョンウン総書記が「国の防衛力と核戦闘武力の一層の強化を指示した」と伝えました。 これについて、韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が16日午後6時ごろ、東部のハムギョン南道ハムン付近から日本海に向けて飛しょう体2発を発射していたことを17日、明らかにしました。 飛しょう体の飛行距離はおよそ110キロ、高度はおよそ25キロで、アメリカ軍とともに詳しい分析を進めているとしています。 北朝鮮は、ことしに入って毎月、弾道ミサイルなどの発射を繰り返していて、去年1月に打ち出した「国防5か年計画」に基づき、核・ミサイル開発を加速させています。 18日からは、米韓合同軍事演習が韓国で始まる見通しで北朝鮮の反発が予想されるほか、25日には朝鮮人民革命軍の創設90年の節目を控えていることから、韓国軍は、北朝鮮によるさらなる弾道ミサイルの発射などへの警戒を続けています。
この中でスーツ姿のキム総書記は、リ・ソルジュ夫人や朝鮮労働党の幹部らとともに、キム主席と父キム・ジョンイル(金正日)総書記の像に向かって深々と頭を下げています。 また同行者には、妹のキム・ヨジョン(金与正)氏の姿も確認でき、3代にわたる権力を世襲したキム総書記の権威づけを図るねらいがあるとみられます。
米軍と韓国軍の合同軍事演習をけん制か
韓国軍「北朝鮮が飛しょう体2発発射」詳しい分析進める
キム総書記 祖父の遺体安置された宮殿訪問