일본어 뉴스: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（21日の動き）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなどウクライナ情勢じょうせいをめぐる21日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

政府せいふ救援きゅうえん物資ぶっしの輸送ゆそう計画けいかく見直みなおし経由けいゆ地ちインドの同意どうい得えられず

ウクライナ情勢じょうせいをめぐり、政府せいふは、避難ひなん民みんを受け入うけいれている周辺しゅうへん国こくに、今月こんげつ下旬げじゅんから自衛隊じえいたい機きで毛布もうふなどの救援きゅうえん物資ぶっしを輸送ゆそうする計画けいかくでした。しかし、物資ぶっしを積み込つみこむための経由けいゆ地ちのインドから同意どういが得えられなかったため、計画けいかくを見直みなおすことになりました。

政府せいふの担当たんとう者しゃは「事前じぜんの事務じむレベルの調整ちょうせい段階だんかいでは、インドから同意どういが得えられていたが、昨夜さくやになって『受け入うけいれられない』と伝つたえられた」と説明せつめいしています。政府せいふは、経由けいゆ地ちを再さい検討けんとうするなど、計画けいかくを見直みなおすことにしています。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう「東部とうぶと南部なんぶ依然いぜんとして厳きびしい状態じょうたい」

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは、20日にち、公開こうかいした動画どうがで激はげしい戦闘せんとうが続つづいている東部とうぶと南部なんぶの戦況せんきょうについて、「依然いぜんとして厳きびしい状態じょうたいが続つづいている。ロシア側がわが新あらたな大だい規模きぼ攻撃こうげきで彼かれらにとってのいくばくかの勝利しょうりをつかもうとすることを諦あきらめていない」としました。

そのうえで、マリウポリやハルキウ、それにミコライウなど東部とうぶや南部なんぶの複数ふくすうの地名ちめいを挙あげつつ、各地かくちで前線ぜんせんに立たつ人々ひとびとに感謝かんしゃしました。

また、武器ぶきの補充ほじゅうのため、一丸いちがんとなって尽力じんりょくしているとしたうえで、「各国かっこくは、私わたしたちがいままさに、何なにを必要ひつようとしているかを以前いぜんと比くらべ、よく認識にんしきしつつある」と述のべ、ロシア側がわからの攻撃こうげきがいっそう激はげしくなると見みられる中なか、ただちに、さらなる支援しえんを実施じっししてほしいと各国かっこくに求もとめました。

⇒最新さいしんの戦況せんきょう地図ちずはこちら https://www3.nhk.or.jp/news/special/ukraine/

米べい高官こうかん「東部とうぶでロシア軍ぐんが戦力せんりょく増強ぞうきょうの動うごき」

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうの高官こうかんは20日にち、ロシア軍ぐんがウクライナ東部とうぶで攻撃こうげきを強つよめながら、引き続ひきつづき追加ついかの部隊ぶたいをこの地域ちいきに投入とうにゅうするなど、戦力せんりょくを増強ぞうきょうする動うごきがみられると指摘してきしました。

この高官こうかんによりますと、ロシア軍ぐんの部隊ぶたいが東部とうぶハルキウ州しゅうのイジュームからさらに南下なんかして東部とうぶドネツク州しゅうのクラマトルスクなどに向むけて移動いどうしているのが確認かくにんできるとしています。

ウクライナ軍ぐんの東部とうぶの拠点きょてんとなっているクラマトルスクは交通こうつうの要衝ようしょうとなる鉄道てつどうの駅えきがあり、今月こんげつ8日にちには多おおくの市民しみんが避難ひなんのために駅えきに集あつまる中なか、ミサイル攻撃こうげきが行おこなわれ市民しみんに犠牲ぎせい者しゃが出でました。

またロシア軍ぐんはイジュームの周辺しゅうへんや東部とうぶの要衝ようしょうマリウポリなど、ウクライナ東部とうぶと南部なんぶの地域ちいきに爆撃ばくげき機きなどを投入とうにゅうして集中しゅうちゅう的てきな空爆くうばくを行おこなっているとしています。

ロシア物価ぶっか上昇じょうしょう続つづく“17％から20％の上昇じょうしょう率りつになる可能かのう性せい”

各国かっこくから厳きびしい経済けいざい制裁せいさいを科かされているロシアの国内こくないでは物価ぶっかの上昇じょうしょうが続つづいていて、ことしに入はいってからの上昇じょうしょう率りつが11％を超こえました。ジャガイモが1.05％バターが0.91％、小麦こむぎが0.72％など、暮くらしにかかせない食品しょくひんがさらに値上ねあがりしています。

ロシア国内こくないの物価ぶっか上昇じょうしょうのスピードは、一時いちじ、大おおきく値下ねさがりした通貨つうかルーブルが軍事ぐんじ侵攻しんこう前まえの水準すいじゅんに値ねを戻もどしていることを背景はいけいに、徐々じょじょに鈍化どんかしています。

ただ、ロシアの会計かいけい検査けんさ院いんのクドリン長官ちょうかんは「ことしの物価ぶっか上昇じょうしょう率りつが17％から20％の範囲はんいになる可能かのう性せいがある」という見解けんかいを示しめしていて、市民しみん生活せいかつや経済けいざい活動かつどうへの影響えいきょうが続つづく見通みとおしです。

米べい国務こくむ長官ちょうかんロシアに追加ついか制裁せいさい発表はっぴょう 40超ちょうの個人こじんや団体だんたいの資産しさん凍結とうけつ

アメリカのブリンケン国務こくむ長官ちょうかんは20日にち、軍事ぐんじ侵攻しんこうを続つづけるロシアに対にたいする追加ついか制裁せいさいについて声明せいめいを出だし、ロシアの銀行ぎんこうや「オリガルヒ」と呼よばれる富豪ふごうに関係かんけいする合あわせて40以上いじょうの個人こじんや団体だんたいの資産しさんを凍結とうけつしたと発表はっぴょうしました。

このうち、ロシアの民間みんかん銀行ぎんこう「トランスキャピタルバンク」は制裁せいさい対象たいしょうとなった顧客こきゃくに対にたいし、制裁せいさいによる取引とりひきの制限せいげんを回避かいひするため、国際こくさい的てきな決済けっさいネットワーク「SWIFT」に代かわるインターネット上じょうの独自どくじの取引とりひきシステムなどを提供ていきょうしたとされています。

ブリンケン長官ちょうかんは声明せいめいの中なかで、引き続ひきつづき、制裁せいさい回避かいひを阻止そししていく姿勢しせいを強調きょうちょうしたうえで「われわれは国際こくさい的てきなパートナーと緊密きんみつに連携れんけいしながら、制裁せいさいによってロシアの軍事ぐんじ侵攻しんこうを続つづける力ちからを弱体じゃくたい化かさせていく」としています。

ウクライナ大統領だいとうりょう府ふ顧問こもん「製鉄せいてつ所しょに地下ちか貫通かんつう弾だんによる攻撃こうげき」

ウクライナのポドリャク大統領だいとうりょう府ふ顧問こもんは、自身じしんのツイッタ－に「ロシアがアゾフスターリ製鉄せいてつ所しょに対にたいして強力きょうりょくな地下ちか貫通かんつう弾だんによる攻撃こうげきを続つづけている」と投稿とうこうしました。

地下ちか貫通かんつう弾だんは「バンカーバスター」とも呼よばれ、厚あついコンクリートなどを突き破つきやぶったあとで爆発ばくはつを起おこし、地下ちか施設しせつなどを破壊はかいする、特殊とくしゅな爆弾ばくだんです。

そのうえで「世界せかいは子こどもたちが殺ころされるのを見みながら、沈黙ちんもくを保たもっている。指導しどう者しゃたちは避難ひなんルートを設もうけることで、これを止とめることができる」として、製鉄せいてつ所内しょないに残のこる民間みんかん人じんの避難ひなんの実施じっしを訴うったえました。

さらに、ポドリャク大統領だいとうりょう府ふ顧問こもんは、東部とうぶの要衝ようしょうマリウポリの状況じょうきょうについて、20日にち、ツイッターに投稿とうこうし「マリウポリで交渉こうしょうのための特別とくべつな会合かいごうを無む条件じょうけんで直ただちに行おこなう用意よういがある。アゾフ大隊だいたいや兵士へいし、民間みんかん人じん、子こどもたち、生存せいぞん者しゃ、けが人けがにん、全員ぜんいんを救すくうためだ」として、ロシア側がわと交渉こうしょうする用意よういがあることを明あきらかにしました。

G20閉幕へいまくロシア代表だいひょうの発言はつげん時じ米べい英えいなどが席せきを立たつ異例いれいの展開てんかい

ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこう以降いこう、G20としては初はじめての閣僚かくりょう級きゅうの会合かいごうとなった財務ざいむ相しょう・中央ちゅうおう銀行ぎんこう総裁そうさい会議かいぎは、ワシントンで日本にっぽん時間じかんの20日にち夜よる開幕かいまくし、5時間じかん余あまりにわたって討議とうぎを行おこない、21日にち朝あさ、閉幕へいまくしました。

会議かいぎでは、ウクライナ情勢じょうせいが世界せかい経済けいざいに与あたえる影響えいきょうが議論ぎろんされ、多おおくの参加さんか国こくは軍事ぐんじ侵攻しんこうがもたらす人道じんどう危機ききと世界せかい経済けいざいに及およぼす影響えいきょうを懸念けねんし、侵攻しんこうを今いますぐやめるよう求もとめたということです。

これに対にたいし、オンラインで出席しゅっせきしたロシアのシルアノフ財務ざいむ相しょうは「ロシアに対にたいする制裁せいさいがすでに生しょうじていたインフレ圧力あつりょくを強つよめているだけでなく、経済けいざいの新あらたなリスクになっている」などと述のべ、欧米おうべいなどによる経済けいざい制裁せいさいを批判ひはんしました。

会議かいぎに出席しゅっせきしたイギリスのスナク財務ざいむ相しょうは、ツイッターへの投稿とうこうで、ロシアの代表だいひょうが発言はつげんする際さい、アメリカやイギリスなど、複数ふくすうの国くにの代表だいひょうが席せきを立たったことを明あきらかにし、異例いれいの展開てんかいとなりました。

また、議論ぎろんの成果せいかをまとめる共同きょうどう声明せいめいも採択さいたくされず、対立たいりつの構図こうずが鮮明せんめいになりました。

インドネシアのスリ・ムルヤニ財務ざいむ相しょうは、閉幕へいまく後ごの記者きしゃ会見かいけんで「軍事ぐんじ侵攻しんこうが世界せかい経済けいざいの回復かいふくをより複雑ふくざつにしており、感染かんせん症しょうへの対応たいおうや気候きこう変動へんどうなどへの努力どりょくを阻害そがいしているという見方みかたは参加さんか国こくの間まで共有きょうゆうされた」と述のべました。

米べい国防こくぼう総省そうしょうウクライナ軍事ぐんじ支援しえん「航空こうくう機きは受け取うけとっておらず」

ウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんをめぐり、アメリカ国防こくぼう総省そうしょうのカービー報道ほうどう官かんは19日にち、記者きしゃ会見かいけんで「ウクライナが追加ついかの航空こうくう機きと航空こうくう機きの部品ぶひんを受け取うけとった」と述のべ、航空こうくう機きの供与きょうよが行おこなわれたとの認識にんしきを示しめしていました。

これについてカービー報道ほうどう官かんは20日にち、記者きしゃ団だんに対にたいし「ウクライナは他国たこくから航空こうくう機きそのものは受け取うけとっていなかった」と述のべて、先さきの発言はつげんを訂正ていせいしました。カービー報道ほうどう官かんは、他国たこくから航空こうくう機きを供与きょうよするとの申し出もうしでがあり、実際じっさいに行おこなわれたと考かんがえていたものの、まだ実現じつげんしておらず、間違まちがいだったと説明せつめいしました。

一方いっぽう、航空こうくう機きの部品ぶひんはウクライナ側がわに供与きょうよされたとしたうえで、これによって運用うんよう可能かのうな戦闘せんとう機きを増ふやすことができたと説明せつめいしました。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう停戦ていせん交渉こうしょうの草案そうあん “聞きいても見みてもいない”

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは20日にち、キーウを訪おとずれたEU＝ヨーロッパ連合れんごうのミシェル大統領だいとうりょうと会談かいだんしました。

会談かいだん後ご、記者きしゃ会見かいけんしたゼレンスキー大統領だいとうりょうは、EUがすでに表明ひょうめいした15億おくユーロ、日本にっぽん円えんで2000億おく円えん余あまりの軍事ぐんじ支援しえんに感謝かんしゃの意いを示しめしたうえで「ウクライナが必要ひつようとしている兵器へいきを手てに入いれるために使つかうことで合意ごういした。手遅ておくれにならないうちにこれらの兵器へいきが必要ひつようだ」と述のべました。

また、ロシア軍ぐんが攻勢こうせいを強つよめる東部とうぶマリウポリをめぐって、状況じょうきょうを打開だかいするには、ウクライナ側がわが十分じゅうぶんな兵器へいきを得えるか、外交がいこうを通をつうじての2つの方法ほうほうがあるとしたうえで「今いまのところ、われわれには十分じゅうぶんな兵器へいきがない。また、ロシアは平和へいわ的てきに解決かいけつする用意よういができていない」と述のべ、打開だかいの見通みとおしが立たっていないとの認識にんしきを示しめしました。

そして、ロシア大統領だいとうりょう府ふの報道ほうどう官かんが停戦ていせん交渉こうしょうをめぐる草案そうあんをウクライナ側がわに提示ていじしたと述のべたことについては「そのようなものは聞きいていないし、見みてもいない。彼かれらからは何なにも渡わたされていないと確信かくしんしている」と述のべました。

国連こくれん事務じむ総長そうちょう “停戦ていせんへロシアとウクライナ訪おとずれ話し合はなしあいたい”

ウクライナ情勢じょうせいをめぐり、国連こくれんのグテーレス事務じむ総長そうちょうは、停戦ていせんの実現じつげんに向むけてロシアとウクライナを訪おとずれて話し合はなしあいたいとして、プーチン大統領だいとうりょうとゼレンスキー大統領だいとうりょうそれぞれに対にたいし、訪問ほうもんを受け入うけいれるよう要請ようせいしました。

国連こくれんのデュジャリック報道ほうどう官かんによりますと、グテーレス事務じむ総長そうちょうは19日にち、ニューヨークにあるロシアとウクライナの国連こくれん代表だいひょう部ぶに書簡しょかんを送おくり、双方そうほうに対にたいし「ウクライナに平和へいわをもたらすための緊急きんきゅうの措置そちと、国連こくれん憲章けんしょうや国際こくさい法ほうに基もとづく多国たこく間かん主義しゅぎの未来みらいについて議論ぎろんしたい」と伝つたえたということです。

ロシアがウクライナに軍事ぐんじ侵攻しんこうして以降いこう、グテーレス事務じむ総長そうちょうは、停戦ていせんの実現じつげんに向むけて仲介ちゅうかいの役割やくわりを果はたす考かんがえを繰り返くりかえし強調きょうちょうしていて、19日にちには、正教せいきょう会かいの復活ふっかつ祭さいに合あわせて21日にちから4日間にちかんの人道的じんどうてきな停戦ていせんを呼よびかけました。

ウクライナ副ふく首相しゅしょう “人道じんどう回廊かいろうきょう計画けいかくどおりに機能きのうせず”

ウクライナのベレシチュク副ふく首相しゅしょうは20日にち、戦闘せんとうが続つづくマリウポリからの避難ひなんについて「残念ざんねんながらマリウポリからの人道じんどう回廊かいろうはきょう計画けいかくしていたとおりには機能きのうしなかった」とSNSに投稿とうこうしました。

マリウポリのボイチェンコ市長しちょうは、地元じもとメディアに対にたいし、20日にちにおよそ6000人にんの市民しみんを90台だいのバスを使つかって避難ひなんさせる計画けいかくだと明あきらかにしていました。

ベレシチュク副ふく首相しゅしょうは「占領せんりょう者しゃたちが停戦ていせんを守まもらず、われわれがバスや救急きゅうきゅう車しゃを待機たいきさせている地点ちてんまで人々ひとびとを輸送ゆそうできなかった」とロシア軍ぐんを非難ひなんしたうえで、翌日よくじつ、改あらためて取り組とりくむ考かんがえを示しめしました。

ポーランド 400人にん以上いじょうが避難ひなんしている都市としでは

ウクライナから最もっとも多おおくの人ひとたちが避難ひなんしている隣国りんごくポーランドでは、避難ひなんの長期ちょうき化かに伴ともなう今後こんごの生活せいかつへの不安ふあんや、国内こくないに残のこる家族かぞくの安全あんぜんを心配しんぱいする声こえが多おおく聞きかれました。

このうち、南部なんぶの都市とし、カトヴィツェでは、大学だいがくの寮りょうに避難ひなん所しょが設置せっちされ、20日にちの時点じてんでウクライナから400人にん以上いじょうが避難ひなんしています。避難ひなんしてきた人ひとたちは、家族かぞくや知人ちじんなどと同おなじ部屋へやで寝泊ねとまりしていて、建物たてものの入口いりぐちで食料しょくりょうなどを受け取うけとっていました。

近所きんじょの人ひととともに東部とうぶハルキウから避難ひなんした52歳さいの女性じょせいは「ポーランド語ごを話はなせないのと、何なにも仕事しごとが見みつからないので困こまっています。できるだけ早はやくこの戦争せんそうが終おわってくれることを願ねがっています」と話はなしていました。8歳さいの息子むすこと姉あねとともにハルキウから避難ひなんした30歳さいの女性じょせいは「ポーランドの人ひとが親切しんせつにしてくれて、とても感謝かんしゃしています。ただ、夫おっとがまだハルキウに残のこりボランティア活動かつどうをしていて、いつか殺ころされてしまうのではないかと心配しんぱいでなりません」と話はなしていました。

ロシアのドル建だて国債こくさいルーブル払はらいは“債務さいむ不ふ履行りこう”

ロシア政府せいふは、アメリカやヨーロッパが外貨がいか準備じゅんびの凍結とうけつといった厳きびしい経済けいざい制裁せいさいを科かす中なかで、今月こんげつ4日にちに期限きげんを迎むかえたドル建だて国債こくさいの利払りばらいや償還しょうかんをルーブルで実施じっししたと発表はっぴょうしています。

これについて、世界せかいの主要しゅような金融きんゆう機関きかんの代表だいひょうなどでつくる「クレジットデリバティブ決定けってい委員いいん会かい」は、20日にち、潜在せんざい的てきなデフォルト＝債務さいむ不ふ履行りこうにあたると判断はんだんしました。

今回こんかいの国債こくさいの利払りばらいなどには30日間にちかんの猶予ゆうよ期間きかんがあり、それまでにドルによる支払しはらいがなければ、デフォルトと判断はんだんされるとみられています。

ロシアなどへの制裁せいさい強化きょうかとの回答かいとうは4割わり外務省がいむしょう実施じっしの世論せろん調査ちょうさ

外務省がいむしょうが日本にっぽん国内こくないで行おこなった世論せろん調査ちょうさで、ウクライナ情勢じょうせいをめぐり、日本にっぽんが特とくに力ちからを入いれるべき措置そちを複数ふくすう回答かいとうで聞きいたところ、G7＝主要しゅよう7か国かこくをはじめとする国際こくさい社会しゃかいとの連携れんけい強化きょうかと答こたえた人ひとがおよそ65％となった一方いっぽう、ロシアなどへの制裁せいさい強化きょうかと答こたえたのはおよそ42％でした。

調査ちょうさは、3月つき17日にちから22日にちにかけて電話でんわで行おこなわれ、全国ぜんこくの18歳さい以上いじょうの男女だんじょ1000人にんから回答かいとうを得えました。それによりますと、ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうについて日本にっぽんが特とくに力ちからを入いれるべき措置そちを複数ふくすう回答かいとうで聞きいたところ、「G7をはじめとする国際こくさい社会しゃかいとの連携れんけい強化きょうか」が64.6％、「避難ひなん民みんの受け入うけいれの推進すいしん」が63.7％などとなった一方いっぽう、「ロシアとベラルーシへの制裁せいさい措置そちの強化きょうか」と答こたえたのは41.6％でした。

ロシア大陸たいりく間かん弾道だんどうミサイル「サルマト」の発射はっしゃ実験じっけんに成功せいこう

ロシア国防省こくぼうしょうは20日にち、新型しんがたの大陸たいりく間かん弾道だんどうミサイル「サルマト」の発射はっしゃ実験じっけんを行おこない、成功せいこうしたと発表はっぴょうしました。

モスクワのクレムリンで発射はっしゃ実験じっけんの映像えいぞうとともにオンラインで報告ほうこくを受うけたプーチン大統領だいとうりょうは「現代げんだいのあらゆるミサイル防衛ぼうえいを突破とっぱすることができる。ロシアの安全あんぜん保障ほしょうを強化きょうかし、わが国わがくにを脅おびやかそうとする人々ひとびとに再考さいこうを促うながすだろう」と述のべて軍事ぐんじ力りょくを誇示こじし、対立たいりつを深ふかめる欧米おうべいを強つよくけん制けんせいしました。

国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょ “少すくなくとも2224人にんの市民しみんが死亡しぼう”

国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまったことし2月つき24日にちから4月つき19日にちまでに、ウクライナで少すくなくとも2224人にんの市民しみんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。このうち173人にんは子こどもだとしています。

地域ちいき別べつでみると、

▼キーウ州しゅうや東部とうぶのハルキウ州しゅう、北部ほくぶのチェルニヒウ州しゅう、南部なんぶのヘルソン州しゅうなどで1399人にん、

▼東部とうぶのドネツク州しゅうとルハンシク州しゅうで825人にんの

死亡しぼうが確認かくにんされているということです。

また、けがをした市民しみんは2897人にんに上のぼるとしています。

しかし、ロシア軍ぐんによる激はげしい攻撃こうげきが続つづいている東部とうぶのマリウポリなどでの死傷ししょう者しゃの数かずについて、国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、集計しゅうけいが遅おくれていたり、確認かくにんがまだ取とれていなかったりして、今回こんかいの統計とうけいには含ふくまれていないとしていて、実際じっさいの死傷ししょう者しゃの数かずはこれを大おおきく上回うわまわるとの見方みかたを示しめしています。

イジュームの副ふく市長しちょう「人々ひとびとは川かわの水みずを生活せいかつ用水ようすいとして利用りよう」

ウクライナ東部とうぶのドンバス地域ちいきの北側きたがわにあり、重要じゅうような戦略せんりゃく拠点きょてんとされるハルキウ州しゅうイジュームのマツォーキン副ふく市長しちょうがNHKの取材しゅざいに応おうじました。

マツォーキン副ふく市長しちょうは「イジュームはロシア軍ぐんによって占領せんりょうされた。われわれは常つねに攻撃こうげきされていた。市内しない中心ちゅうしん部ぶの80％は破壊はかいされたほか、収容しゅうようできない遺体いたいが2週間しゅうかんにわたって放置ほうちされたままだった。複数ふくすうの病院びょういんが攻撃こうげきされ、どれくらいの人々ひとびとが亡なくなったか把握はあくできていない」と述のべました。

そして「5万まん人にんいた住民じゅうみんの中なかにはすでに避難ひなんした人ひともいるが、今いまも1万まん3000人にんから1万まん5000人にんが取り残とりのこされている。1か月かげつ半はん以上いじょう、電気でんき、水道すいどう、ガス、通信つうしんなどが寸断すんだんされていて、人々ひとびとは、川かわの水みずを生活せいかつ用水ようすいとして利用りようしている」と現地げんちの状況じょうきょうを語かたりました。