일본어 뉴스: 【解説】知床観光船遭難事故捜索の状況は（25日午前7時）

23日にち、北海道ほっかいどうの知床しれとこ半島はんとうの沖合おきあいで乗客じょうきゃく・乗員じょういん26人にんが乗のった観光かんこう船せんが遭難そうなんした事故じこで、海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶによりますと、24日にちに救助きゅうじょされた子こども1人にんの死亡しぼうが新あらたに確認かくにんされたということです。これで、これまでに救助きゅうじょされた11人にん全員ぜんいんの死亡しぼうが確認かくにんされました。

捜索そうさくの状況じょうきょうについて、社会しゃかい部ぶ・須田すだ唯ゆい嗣記者きしゃの解説かいせつです。

（動画どうがは25日にち朝あさ「おはよう日本にっぽん」にて放送ほうそうしたものです。2分ふん45秒びょう。データ放送ほうそうではご覧ごらんになれません）

ソナー活用かつようで海中かいちゅうを捜索そうさく

ー捜索そうさくの最新さいしんの状況じょうきょうについて教おしえてください。

第だい1管区かんく海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶによりますと24日にち夜よる11時じすぎ、現場げんば海域かいいきの周辺しゅうへんで新あらたに子こども1人にんが海上かいじょう保安ほあん部ぶの巡視じゅんし船せんに救助きゅうじょされ、意識いしきがない状態じょうたいで病院びょういんに運はこばれたということです。

これまでの捜索そうさくで見みつかったのは合あわせて11人にんとなりました。

海上かいじょう保安庁ほあんちょうは知床岬しれとこみさき付近ふきんに重点じゅうてんを置おきながら、範囲はんいをさらに広ひろげて捜索そうさくを進すすめることにしています。

一方いっぽうで、船体せんたいそのものの手てがかりが得えられていません。これまでの捜索そうさくの状況じょうきょうを踏ふまえると、沈没ちんぼつした可能かのう性せいもあると海上かいじょう保安庁ほあんちょうは見みています。

こうした中なかで、海上かいじょう保安庁ほあんちょうは新あらたな手法しゅほうも取り入とりいれることになりました。

音波おんぱを使つかって海中かいちゅうや海底かいていにあるものを探知たんちする「ソナー」と呼よばれる機器ききを活用かつようする手法しゅほうです。船上せんじょうからソナーで手てがかりを見みつけ、その海域かいいきに潜水せんすいしてみて確認かくにんするといったやり方やりかたで捜索そうさくします。東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで、津波つなみによる行方ゆくえ不明ふめい者しゃが多数たすうにのぼった際さいの捜索そうさくでも途中とちゅうから使つかわれています。

衛星えいせい電話でんわ“水没すいぼつで使用しよう不能ふのう”も考かんがえられる

ー新あたらしく入はいった情報じょうほうで、船ふねの運航うんこう会社かいしゃが海上かいじょう保安庁ほあんちょうに対にたいし「観光かんこう船せんに衛星えいせい電話でんわをかけたがつながらなかった」と説明せつめいしていることがわかりました。そこから、どういうことが考かんがえられますか。

衛星えいせい電話でんわは通常つうじょうの携帯けいたいの電波でんぱが通つうじにくいエリアでも通信つうしんができます。衛星えいせい電話でんわさえつながらなかったとすれば、水没すいぼつして使つかえなくなっていたことも考かんがえられます。電源でんげんがちゃんと入はいっていることなどが前提ぜんていなので、断定だんていはできませんが観光かんこう船せんが沈没ちんぼつした可能かのう性せいについて、より現実味げんじつみが増ましてくるとも言いえます。

運航うんこう会社かいしゃの安全あんぜん管理かんりも今後こんごの焦点しょうてんに

ー24日にちは、国土こくど交通こうつう省しょうが船ふねの運航うんこう会社かいしゃに特別とくべつ監査かんさに入はいりました。

去年きょねん、この船ふねが2回かい事故じこを起おこしたことを重おもく受け止うけとめての調査ちょうさです。このうちの1回かいは座礁ざしょう事故じこで船体せんたいを傷きずつけているため、今回こんかいの浸水しんすいとの関かかわりなどについては気きになるところです。

また、海上かいじょう保安庁ほあんちょうの関係かんけい者しゃによると、発生はっせい当初とうしょ、観光かんこう船せんとの連絡れんらくが取とれなくなる中なかで、状況じょうきょうを把握はあくするうえでは会社かいしゃ側がわとのやり取やりとりが重要じゅうようになりましたが、会社かいしゃから連絡れんらくしてくることはほとんどなく、海上かいじょう保安庁ほあんちょうから問い合といあわせることが繰り返くりかえされたといいます。あくまで今いまは、まだ見みつかっていない乗客じょうきゃく乗員じょういんの発見はっけんが最さい優先ゆうせんとなりますが、運航うんこう会社かいしゃの安全あんぜん管理かんりがどうだったかというのは、今後こんごの調査ちょうさや捜査そうさの焦点しょうてんとなります。