新型コロナウイルス
対策について
助言する
厚生労働省の
専門家会合が4
日開かれ、
現在の
感染状況について、
全国的に
緩やかな
増加傾向が
続いているという
見方が
示されました。
感染者の
数は、
夏の
間増え
続ける可能性があり、
医療提供体制への
負荷が
大きく
なることも
考えられるとして、
換気や
マスクの
効果的な
場面での
着用、
手洗いなど基本的な
対策を
呼びかけています。
専門家会合は7月7日以来、およそ1か月ぶりに開かれ、最新の感染状況の分析結果が示されました。
それによりますと、新規患者数は全国的には4月上旬以降、緩やかな増加傾向が続き、5類移行後も11週連続で増加しています。
地域別では、先行して感染が拡大した沖縄県で減少傾向がみられるものの、42の都府県で前の週より増えています。
新たな入院患者や重症患者は全国的に増加傾向が続いているものの、医療提供体制のひっ迫はみられていないということです。
ただ、救急搬送が困難なケースは増加が続いているとしています。
また、検出される新型コロナウイルスの種類はオミクロン株のうちの「XBB系統」が大部分を占めていて、中でもより感染を広げやすいとされる「EG5.1」が増加しているということです。
今後の見通しについては、過去の状況などを踏まえると、夏の間感染者が増え続ける可能性があり、医療提供体制への負荷が大きくなる可能性もあるとしたうえで
▽感染やワクチン接種による免疫の時間経過による低下
▽より免疫を逃れやすい変異ウイルスの増加
それに、
▽夏休みなどで人と人との接触の機会が増えることなどが感染状況に与える影響に注意が必要だとしています。
このため、専門家会合は、
▽感染の動向や医療提供体制を注視しつつ
▽高齢者や基礎疾患がある人など重症化リスクの高い人へのワクチン接種
▽感染が拡大しても必要な医療が提供されるよう、幅広い医療機関で新型コロナに対応する体制への移行を進めていくことが求められるとしました。
そのうえで、暑さのため部屋を閉めきって冷房をかけていても、換気には配慮すること、マスクを効果的に使うことや手洗いなどの基本的な感染対策を呼びかけています。