ベラルーシのルカシェンコ政権は今月23日、国際線の旅客機を首都ミンスクの空港に強制的に着陸させたうえ、搭乗していた反政権派のジャーナリスト、プロタセビッチ氏を拘束し、国際社会から非難の声が強まっています。
29日には国外にいる反政権派のチハノフスカヤ氏の呼びかけを受けて、リトアニアやノルウェーなど、ヨーロッパ各地で抗議集会が行われました。
このうちポーランドでは首都ワルシャワの広場に多くの人が集まり、「ベラルーシを自由な国にしよう」と呼びかけジャーナリストの解放を訴えました。
一方、ロシア南部のソチを訪れているルカシェンコ大統領は、29日もプーチン大統領と会談しました。
ベラルーシの国営メディアなどによりますと、会談ではロシアによる多額の融資やベラルーシの航空機がロシアの都市にあらたに就航することで合意したということです。
ルカシェンコ大統領としては、国際社会の非難がみずからに集中するなか、同じく欧米と対立関係にあるプーチン大統領と連携する姿勢を示し、対抗していくねらいがあるとみられます。