地獄じごくおに

Easy Japanese news
Dec 16, 2024 10:12 127
Furigana
日本報紙

むかし一人ひとり六部ろくぶ巡礼じゅんれいそう)が、山奥やまおくふるびたどう軒下のきした野宿のじゅくすることにしました。

するとどこからか地獄じごくおにどもがあらわれて、米屋べいやむすめ鉄棒てつぼうなぐはじめました。「ますぬすんだことをおもれ!」「はかりぬすんだことをおもれ!」と、むすめなぐたおのです。

この様子ようすふるえながらていた六部ろくぶは、翌朝よくあささっそくまちへおり、最近娘さいきんむすめんだ米屋べいやたずねました。昨夜さくや様子ようす父親ちちおやはなのですが、「んだむすめがナゼおにからけるのか?」としんじてもらえず、二人ふたりもう一度いちどやまのおどうってみることになりました。

よるけると、やはりおにどもがてきて、今度こんどむすめ釜茹かまゆにしていました。んでもなおおにからつづけられるむすめは、かなしい悲鳴ひめいをあげながらえていました。これ父親ちちおやは、ますはかりちいさくつくって計量けいりょうをごまかしていたことを告白こくはくし、こころから反省はんせいしました。

翌日よくじつまちもどった父親ちちおやは、くらなかからんだべい味噌みそ反物たんものなどまちひとたちに無料むりょうくばりました。そしてどうまえ一生懸命いっしょうけんめいむすめのためにおいのりしました。この懺悔ざんげにより、むすめ無事ぶじ天国てんごくへのぼっていくことができました。

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