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日未明、
成田空港の
滑走路近くで
不発弾のようなものが
見つかり、
2本ある滑走路の
うち1本が
一時、
閉鎖しましたが、
撤去作業が
終わったため、
その後、
運用を
再開しました。
運航への
大きな影響はありませんでした。
見つかったのは
いわゆる「
成田闘争」で
反対派が
使っていた「
飛翔弾」と
見られ、
警察が
確認を
進めています。
成田空港会社によりますと、13
日午前3時半ごろ、
空港に
2本ある滑走路の
うち、
A滑走路の
北端近くにある
緑地帯で
掘削作業をしていた
工事業者から、「
不発弾のようなものがある」と
連絡がありました。
このため成田空港では、運用が始まる前の午前5時半ごろからA滑走路が閉鎖され、その後、警察による撤去作業が終わったため、午前8時20分から運用を再開したということです。
この間、国際線の1便が行き先を成田から韓国のインチョン(仁川)空港に変更しましたが、B滑走路の運用が通常どおり続けられたため、運航への大きな影響はなかったということです。
千葉県警などによりますと、不発弾のようなものは、いわゆる「成田闘争」で反対派が使っていた「飛翔弾」と見られ、警察が確認を進めています。
成田空港で最後に「飛翔弾」の使用が確認されたのは平成20年3月で、空港に向けて2発が撃ち込まれ、このうち1発は見つかっていませんでした。
利用客「『成田闘争』 過去の話と思っていた」
空港の利用客からは驚きの声が聞かれました。旅行でベルギーに向かうという60代の男性は「東京オリンピックやパラリンピックも控えているので、本当に不発弾のようなものが見つかったとしたら困ります」と話しました。
インド洋の島国、モルディブに旅行で向かうという20代の女性は、「夏休みを利用した旅行なので、ニュースを見て驚きましたし、飛行機が予定どおり飛ぶのか、不安になりました。『成田闘争』のことは詳しく知りませんが、日本でこういうことがあるんだという気持ちです」と話していました。
さらに旅行でタイに向かうという60代の男性は、「撤去作業が済んだと聞いて安心しました。『成田闘争』は過去の話だと思っていたので驚きです」と話していました。