10月31日のハロウィーンに
向けて、
都内の
繁華街で
混雑による
事故などを
防ぐため、
警戒にあたる
警視庁の
機動隊では、
機材をそろえたり、「
DJポリス」として
知られる
広報班の
隊員が
誘導を
呼びかける
訓練をしたりして、
準備を
進めていました。このうち、
東京・
目黒区に
拠点がある
第3機動隊では、
27日、
隊員が
現場に
設置するパイプ
柵などの
機材の
状態を
確認したあと、トラックに
詰め込んでいました。
また、「DJポリス」として知られる広報班の隊員たちは、去年のハロウィーンのときに渋谷が混雑している様子を撮影した映像を見ながら、日本語や英語で誘導を呼びかける訓練を行いました。
決まったフレーズだけを話すのではなく、現場の状況に応じて、とっさに文言を変えて伝えることや、ゆっくり間を置いて話したり、身ぶりを交えて丁寧に伝えたりすることなど、呼びかける際のポイントを確認していました。
このあと、実際に警察車両の上からマイクで呼びかける訓練を行い、検挙事案があった場合に現場で混乱しないようにするための呼びかけ方を練習していました。
警視庁第3機動隊の広報班に所属する渡邊裕隆巡査長は、「状況に応じた広報を心がけて皆さんを安全に誘導できるよう、相手の気持ちに立って呼びかけていきたい」と話していました。
過去にはトラブル相次ぐ
これまでのハロウィーンでは、都内の繁華街の飲食店で看板が壊されたり、痴漢の被害が出たりするなど、トラブルが相次いでいます。
10月31日のハロウィーンを巡っては、東京の渋谷や六本木などの都内の繁華街に、仮装した大勢の若者や外国人などが殺到し、歩道がすし詰めの状態になったり、車道にあふれたりするようになって、危険な状態になっているとして、警視庁はおととしから機動隊を出動させるなど大規模な警戒にあたっています。
おととしは、数百人の態勢で、交通整理や雑踏の警戒にあたった結果、混雑によるけが人などはいませんでしたが、渋谷の飲食店で看板が壊されるなどの被害や混雑に対する苦情が数十件寄せられたほか、女性が痴漢の被害に遭う事件が相次ぎました。
さらに、ハロウィーンの翌日には、路上に空き缶やペットボトル、それに衣装が入った袋など大量のごみが放置され、集まった人たちのマナーが問題になりました。
去年は31日が土曜日だったことから、警視庁は前日の夜から警戒に当たり、けが人などはいなかったものの、警察官に暴行したり、女性のカバンから財布を盗んだりしたとして、逮捕者が出ています。