「まとめ記事きじサイト」掲載けいさい停止ていし 大手おおてサイトで相次あいつ

Easy Japanese news
Dec 5, 2016 18:12
Furigana
大手おおてあいてぃ-企業きぎょうディー・エヌ・エーあきらかになった「まとめ記事きじサイト」の掲載けいさい停止ていし問題もんだいが、ほかの大手おおてのサイトでも相次あいついでいることがわかりました。この問題もんだいは、ディー・エヌ・エーが、医療いりょう関連かんれんなどの情報じょうほうをまとめたサイト「WELQ」などわせていちぜろのサイトで、根拠こんきょ明確めいかく記事きじせていたなどとして掲載けいさい停止ていししたものです。

こうした問題もんだいは、ほかの大手おおてのサイトでも相次あいついでいて、このうち、情報じょうほうサービス大手おおて、リクルートホールディングスは、グルメや美容びようなどの情報じょうほうサイト「ギャザリー」で、今月こんげついちにち以降いこう健康けんこうに関にかんするおよそいちまんろくぜろぜろぜろのぼ記事きじ掲載けいさい一時いちじ停止ていししました。

また、IT大手おおてサイバーエージェントは、情報じょうほうサイト「Spotlight」で、医療いりょう健康けんこうあつかった記事きじ一部いちぶについて、今月こんげついちにち以降いこう掲載けいさい一時いちじ停止ていししました。

さらに、IT大手おおてヤフーは、女性じょせいけの美容びよう情報じょうほうなどをまとめたサイト「TRILL」で、写真しゃしん掲載けいさいするさい権利けんりひとから使用しよう許可きょかていないケースがあったとして、ことし10月じゅうがつ記事きじ一部いちぶ削除さくじょしたということです。

こうした「まとめ記事きじサイト」では、検索けんさくサイトで上位じょういはいると広告こうこく収入しゅうにゅう増加ぞうかにつながるため、医療いりょう美容びよう健康けんこうなど読者どくしゃ関心かんしんたか記事きじおお掲載けいさいされていますが、しんぴょうせいなど情報じょうほう品質ひんしつ管理かんり外部がいぶライターまかせきりになるなど、専門せんもんでは管理かんり体制たいせいのずさんさが指摘してきされています。

「まとめ記事きじサイト」とは

大手おおてあいてぃ-企業きぎょうなどが運営うんえいする「まとめ記事きじサイト」は、さまざまな情報じょうほうをテーマごとにまとめたサイトで、手軽てがる情報じょうほうられるとして人気にんきあつめています。

図書館としょかん博物館はくぶつかん資料しりょう収集しゅうしゅう管理かんりおこな専門せんもんしょくであるキュレーター由来ゆらいとした「キュレーションサイト」ともばれます。

こうした「まとめ記事きじサイト」は、アクセス増加ぞうかすれば広告こうこく収入しゅうにゅうえる仕組しくみになっています。

このため、検索けんさくサイトのランキングで上位じょういとなるような医療いりょう美容びよう健康けんこうなどに関にかんする記事きじおお掲載けいさいされていますが、記事きじえらさい基準きじゅん各社かくしゃともあきらかにしていません。

記事きじ外部がいぶのライターがいちほんたりいくらというかたち執筆しっぴつするケースがおおくなっていますが、記事きじ監修かんしゅうがずさんで、内容ないようあやまりや記事きじ転用てんようといった問題もんだいきています。

専門せんもんは、サイトを運営うんえいするがわがライターに対にたい頻繁ひんぱん検索けんさくされそうなキーワードを盛り込もりこむよう記事きじ発注はっちゅうしているケースもすくなくないとしていて、ネットじょうであふれる情報じょうほう在り方ありかたわれる事態じたいとなっています。

日々ひびニュースをスマートフォンのアプリでているというぜろだい女性じょせいは「ネットの情報じょうほう本当ほんとうのことだとおもってています。間違まちがったことがっているかもしれないとおもうとこわいですね」とはなしていました。

また、ふだんからスマートフォンで情報じょうほうているというよんぜろだい男性だんせいは「電車でんしゃっているときなど、移動いどう時間じかんにニュースをることがおおいです。しんぴょうせいひく情報じょうほうがあることはわかっていますが、手軽てがる情報じょうほうつけやすいのでたよってしまいますね」とはなしていました。

目黒めぐろクリニック院長いんちょうつとめるくわまんおさむさんは、今回こんかい問題もんだいとなった「WELQ」に、過去かこ自身じしんのブログで紹介しょうかいした日焼ひやけの対処たいしょほう引用いんようされたとき、「れタオルでやしましょう」というあやまった治療ちりょうほう勝手かってくわえられた経験けいけんがあります。

これをんでためした患者かんじゃなかには、皮膚ひふにタオルがいてしまい、かえって患部かんぶ悪化あっかしたケースもあったということです。

くわみつるさんは「患者かんじゃさんから『先生せんせいのブログでいてあった処置しょちをしてきた』など、おぼえのないことをわれることがたびたびあった。医師いし自分じぶん診察しんさつ治療ちりょうほう最後さいごまで責任せきにん覚悟かくごでやっていますが、このようなかたち間違まちがった情報じょうほうると責任せきにん所在しょざいがわからなくなります。ネットで治療ちりょうほうなどを調しらべるひといそいでいて、はやはい情報じょうほうしんじてしまいますので、とても危険きけんだとおもいます」とはなしていました。

専門せんもん

インターネットじょう検索けんさくエンジンの専門せんもんで、WELQの問題もんだいてん指摘してきしてきたつじ正浩まさひろさんは「インターネットじょう病気びょうき名前なまえ検索けんさくすると、真っ先まっさきにWELQの記事きじおお表示ひょうじされる状態じょうたいになっていた。病気びょうき名前なまえ症状しょうじょう情報じょうほうはニーズがたかく、まい日数にっすうおくかい検索けんさくされていて、DeNAはアクセスがかせげるとわかって記事きじ大量たいりょう作成さくせいしていたとおもう。なにより、医療いりょうという重要じゅうよう情報じょうほうにもかかわらず、情報じょうほう間違まちがっていたのがいちばんの問題もんだいだ」と指摘してきしています。

そのうえで、「今回こんかい問題もんだいで、インターネットでは信用しんようできない情報じょうほうすら検索けんさく結果けっか上位じょうい表示ひょうじされてしまうことがあきらかになった。インターネットの情報じょうほうすべてを信用しんようすることはできないし、なかでも、自分じぶん健康けんこう財産ざいさんなど、重大じゅうだい情報じょうほうについてはいろいろな情報じょうほうあつめて自分じぶん判断はんだんする必要ひつようがある」とびかけています。

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