中でもトイレットペーパーやラップなどの日用品、棚などの収納商品、毛布や布団といったインテリア用品などの値上げが多いということです。
大阪市内の店舗では、値上げに困惑する客の姿が見受けられました。
「こたつを新調しに来たが1年前に買ったときよりも高くなっていた。日頃の買い物も値上げされていて年金暮らしだから困っている」 この会社では、海外で製造している自社ブランドの商品の値段を据えおくなどしてきましたが急激に進む円安の影響は価格には反映しておらず、先行きが見通せない状況だといいます。
「急激に進む円安は、企業としての想定の範囲を超えている状況だ。このまま円安が進むと自社製品も含め幅広い商品で値上げは避けられないと考えている。慎重に検討し、お客様のニーズを踏まえて対策していく」
海外に住む人のネットショッピングをサポートするサービス「Buyee」を展開している企業によりますと、円安の影響を受けて、アメリカやASEANなどからの利用者が増えているといいます。
「以前のインバウンドの爆買いとはまた違った消費が生まれている。円安ということで、実際の価値よりも比較的安く買えるのが海外の人たち。日本は人口が減っていくので、将来的にはマーケットが小さくなる覚悟をする必要があるかもしれず、世界に目を向けていく必要があり、円安は確実に後押しがある」
兵庫県西宮市の関西学院大学では、新型コロナの影響で渡航ができないため、一時、留学プログラムを中止していましたが、1年前から再開しています。
来年の春から留学を予定している2年生の小島魁斗さんは、もともとはアメリカへの留学を予定していましたが、円安などの影響で費用が予想以上にあがったため、行き先をオーストラリアに変更したということです。
「本当はことし3月から8か月間留学する予定でしたが、コロナの影響で1年遅らせ、留学期間も4か月にしました。費用を工面するためアルバイトを4つ掛け持ちしています。でも僕が目指している仕事には留学は必須だと思うので、くやしいというかお金はちょっとかかるけれど行きたいです」 また、2年生の高橋幸太朗さんは来年秋からマレーシアへの留学をめざしていますが、費用を捻出するために節約を余儀なくされているということです。
「留学費用は自分で出すのですが、生活も大変なので、費用を工面するためにお昼を抜いたり、コンビニにも行かないようにして、節約していてきついです。これまでの学生生活はオンラインばかりで、ようやく留学に行けるようになったのに」
「親御さんもローンを組んで工面するなど厳しい中で費用を捻出していると聞きます。大学も何か経済的な支援が出来ないか検討していきたい」
海外からのネットショッピングが増加
留学先を変更せざるをえない大学生も…
ホームセンターでは3割ほどの商品が値上げ。
留学費用が高騰し、留学先を変えざるを得なかった大学生もいます。
一方で、海外からネットショッピングで日本の商品を買い求める動きも広がっています。
物価高と円安に揺れる現場を取材しました。
暖房器具を買いに来たら…