観光船の
沈没事故から
半年と
なる23
日、
地元の
斜里町役場に
設けられた
献花台では、
花を
手向けに
訪れる
人の
姿が
見られました。
このうち、昼前には地元の70代の女性ら2人が献花に訪れ、花を手向けたあと静かに手を合わせていました。
女性は「事故のことがつらく、忘れられないです。行方不明者が早く見つかってほしいです」と涙ぐみながら話していました。
斜里町によりますと、これまでに1900以上の献花があったということで「一刻も早く行方不明の方々が見つかることを願っています」とか「皆さんが一日でも早く大切な人の元へ帰れますように」といったメッセージも添えられています。
町役場では土日・平日を問わず献花を受け付けていて、事故から半年となる今も毎日のように花束のほか菓子や飲み物を供えに訪れる人がいるということです。
一方、
事故をめぐっては、
海上保安本部が
引き揚げた
船体の
鑑定とともに、
これまでに
見つかった
電子機器などの
証拠品について
データの
復元を
行うなどして
沈没した
原因の
特定を
進めている
ほか、
国の
運輸安全委員会も
調査に
当たっています。
また、海上保安本部は、運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長から任意で事情を聴くなどして業務上過失致死の疑いで捜査していますが、事故原因が特定されない中で捜査は長期化が予想されています。
乗客の家族の代理人「運航会社だけでなく国の責任追及も検討」
乗客の
家族の
代理人を
務める弁護士がNHKの
取材に
応じ、
今後、
損害賠償を
請求するうえで、
運航会社だけでなく
国の
責任も
追及することを
検討していると
明らかにしました。
札幌弁護士会に所属する山田廣弁護士は、沈没事故のあと乗客の家族からの賠償請求などを支援するため、弁護士有志が立ち上げた被害者弁護団の団長を務めています。
今月12日、NHKの取材に応じた山田弁護士は「損害賠償を求めるに当たり、国家賠償の訴えを提起すれば、安全運航に関する社会的な議論の高まりや新たな法的な施策も期待される」と述べて、運航会社だけでなく、監督する立場の国や船体を検査した日本小型船舶検査機構への責任追及も検討していることを明らかにしました。
そのうえで「ご家族の意見を聞きながら検討を進めていきたい」と述べました。
また、家族の間には、運航会社の桂田精一社長に改めて謝罪を求める声が多いということです。
これについて、山田弁護士は「事故直後に開かれた記者会見での謝罪には誠意が感じられなかった。事故を起こした責任と真摯(しんし)に向き合い、心を込めて謝罪をしてもらいたい」と話していました。
別の事故で家族を亡くした遺族らが被害者家族の心のケア
今回の
沈没事故をめぐっては、
過去の
別の
事故で
家族を
亡くした
遺族らが
被害者家族の
心のケアに
当たっています。
37年前の日航ジャンボ機墜落事故で当時9歳の息子を亡くした美谷島邦子さん(75)もその1人で、観光船の沈没事故のあと国から依頼を受け、被害者家族を支えるアドバイザーを務めています。
国が家族向けに開いている行方不明者の捜索状況などに関する説明会に参加しているほか、乗客の家族とオンラインで個別に面談し、主に心のケアに当たっています。
美谷島さんによりますと、家族の中には事故のあと体を壊したり、心身共に疲れ果ててしまったりした人もいるということです。
美谷島さんは「被害者家族の皆さんは事故原因や責任問題、賠償のことで頭がいっぱいですが、いちばんあるのは亡くされた家族への尽きることのない思いなのだと感じます。『私たちも同じだったよ』と言葉をかけてあげることしかできませんが、一歩一歩、生きてほしいと願っています」と話しています。
そのうえで「船でも飛行機でもバスでも同じですが、万一の事故に備えて会社が被害者支援計画を作っておくべきです」と述べて、事業者側も被害者支援について日ごろから準備し、利用者に向けて発信していくべきだという考えを示しました。
【随時更新】北海道から関東で津波観測 宮城・石巻港では50cm
津波警報が出ている宮城の石巻港では50センチの津波が到達しました。また、北海道の広尾町十勝港と苫小牧東港、青森の八戸港、仙台港、福島の小名浜港、茨城の大洗港などでは40センチの津波が到達しました。気象庁は、この他の観測所についても潮位に変化がないか観測を続けています。津波警報は、北海道から和歌山県にかけての太平洋沿岸に発表されています。周りの人にも避難を呼びかけながら可能なかぎり高いところへ逃げて下さい。近くに高台がなければ高いビルの上か、海岸から遠く離れたところへ逃げて下さい。
N2
Source: NHK
189
Jul 30, 2025 12:07
【津波警報石破首相「高台や避難ビル 安全な場所に避難を」
石破総理大臣は午前10時20分ごろ総理大臣官邸で記者団に対し「きょう午前8時25分ごろ、カムチャッカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震が発生し、この地震に伴い北海道から和歌山県の太平洋側沿岸に津波警報が発表され、高いところで3メートル程度の津波が予測されている」と述べました。
N2
Source: NHK
61
Jul 30, 2025 11:07
気象庁「津波警報解除まで安全な場所に」午後1時から再び会見
30日午前8時25ごろにロシアのカムチャツカ半島付近でマグニチュード8.7の地震が起き、北海道から和歌山県にかけての太平洋沿岸に津波警報が発表されたことを受けて気象庁は午前10時10分から記者会見を開きました。また、午後1時から再び会見を開き、今後の警戒点やメカニズムなどについて説明することにしています。
N2
Source: NHK
58
Jul 30, 2025 11:07
【各地のライブ映像太平洋側中心に津波警報を発表
ロシアのカムチャツカ半島東方沖で起きた規模の大きな地震で、気象庁は、先ほど午前9時40分に津波注意報を津波警報に引き上げました。北海道から和歌山県にかけての太平洋沿岸に津波警報を発表しています。予想される津波の高さは3メートルです。各地のライブカメラの様子です。
N2
Source: NHK
39
Jul 30, 2025 11:07
三重 車転落し女性死亡 津波警報発表で避難中か【各地の被害】
30日午前、津波警報が発表されていた三重県熊野市の国道で、軽乗用車が道路脇の崖から転落し運転していた58歳の女性が死亡しました。消防によりますと、女性は避難している途中に事故に遭ったとみられるということで、警察が事故の原因を調べています。こちらの記事では、各地の人的被害の情報をまとめてお伝えしています。
N2
Source: NHK
32
Jul 30, 2025 17:07
専門家 “今回の津波は後から来る津波が大きく 注意が必要”
今回の津波の特徴について、津波のメカニズムに詳しい東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授は「カムチャツカ半島では過去も大きな地震があり、最も大きなのものが1952年で、同じような規模で起きている。その時には日本にも3メートルの津波が押し寄せた。今回も同じような規模になるおそれがある」と指摘しました。
N2
Source: NHK
32
Jul 30, 2025 15:07
【映像;えいぞう】岩手;いわて 久慈港で1m30cmの津波観測
午後1時52分に1m30cmの津波を観測した岩手県の久慈港の映像です。午後1時から午後2時までの1時間をおよそ400倍で早送りをすると海の潮位が上がったり下がったりしてつながれている船が大きく揺れる様子が確認でき、午後2時には、海面が港の路上とほぼ同じ高さまで上がっている状態となっていました。
N2
Source: NHK
27
Jul 30, 2025 15:07
兵庫 丹波 41.2度 国内観測史上最高を更新
30日も各地で気温が上がり、兵庫県丹波市では午後2時半すぎに気温が41.2度を観測し、これまで国内で最も高かった記録を上回って過去最高を更新しました。ほかにも40度以上の命に関わる危険な暑さになっているところがあり、熱中症に厳重に警戒してください。
N2
Source: NHK
11
Jul 30, 2025 17:07