日本新闻: 多摩都市モノレール延伸計画で住民説明会 7つの駅新設明らかに

多摩たま都市としモノレール延伸えんしん計画けいかくで住民じゅうみん説明せつめい会かい 7つの駅えき新設しんせつ明あきらかに

Oct 26, 2022 17:10

Furigana

東京とうきょう都とは、多摩たま都市としモノレールについて、現在げんざいある東ひがし大和やまと市しの上北台かみきただい駅えきから瑞穂みずほ町まちまで延伸えんしんする計画けいかくの素案そあんをまとめ、25日にち、東ひがし大和やまと市しで開ひらかれた住民じゅうみん説明せつめい会かいで7つの駅えきを新設しんせつすることなどを明あきらかにしました。

東ひがし大和やまと市しで開ひらかれた住民じゅうみん説明せつめい会かいには、東京とうきょう都とや多摩たま都市としモノレール、それに市しの担当たんとう者しゃが出席しゅっせきしました。

平成へいせい10年ねんに開業かいぎょうした多摩たま都市としモノレールは現在げんざい、東ひがし大和やまと市しの上北台かみきただい駅えきから多摩たま市しの多摩たまセンター駅えきを結むすぶ16キロの区間くかんで運行うんこうされ、都とはこれまでに上北台かみきただい駅えきから瑞穂みずほ町まちまでのおよそ7キロを結むすぶ路線ろせんを延伸えんしんする方針ほうしんを示しめしていました。

都とはこのほど計画けいかくの素案そあんをまとめ、説明せつめい会かいでは、

▽東大和ひがしやまと市しと武蔵村山むさしむらやま市しにまたがる付近ふきんに1駅えき、

▽これとは別べつに武蔵村山むさしむらやま市しに4駅えき、

▽瑞穂みずほ町まちに2駅えきの、

合あわせて7駅えきを新設しんせつする計画けいかくを明あきらかにしました。

このうち、武蔵村山むさしむらやま市しは、都内とないの区くや市しの中なかでは、唯一ゆいいつ鉄道てつどうの駅えきがない自治体じちたいで、開業かいぎょうすれば、初はつの鉄道てつどう駅えきとなります。

また、都とは事業じぎょう費ひはおよそ1000億おく円えん余あまりで、開業かいぎょう後ご30年ねんで採算さいさんを確保かくほできる見通みとおしだとしていますが、具体ぐたい的てきな開業かいぎょう時期じきは決きまっていないということです。

東ひがし大和やまと市しの69歳さいの男性だんせいは「以前いぜんは隣となりの武蔵村山むさしむらやま市しに住すんでいて、車くるまや自転車じてんしゃで通勤つうきんしていたので延伸えんしんはうれしいです。工事こうじの着工ちゃっこう時期じきが具体ぐたい的てきにいつごろか気きになります」と話はなしていました。

多摩たま都市としモノレールの延伸えんしん計画けいかくとは

多摩たま都市としモノレールは、1998年ねんに開業かいぎょうした東京とうきょう多摩たま地域ちいきを走はしるモノレールです。

現在げんざいは、多摩たま市しの多摩たまセンター駅えきと東大和ひがしやまと市しの上北台かみきただい駅えきを結むすぶ16キロの区間くかんで運行うんこうされていて、運営うんえいは都とや沿線えんせんの自治体じちたいが出資しゅっしする第だい三さんセクターが担になっています。

都とは、さらなる交通こうつうアクセスの向上こうじょうに向むけて国くにや自治体じちたいと協議きょうぎしながら3つの区間くかんで延伸えんしんの可否かひを検討けんとうしてきました。

このうちの1つが今回こんかい、計画けいかくの素案そあんが示しめされた上北台かみきただい駅えきと瑞穂みずほ町まちのJR箱根ケ崎はこねがさき駅えき付近ふきんまでのおよそ7キロを結むすぶ路線ろせんです。

都とは、ルートとなる用地ようちの確保かくほが進すすんでいるほか、沿線えんせんの自治体じちたいからの要望ようぼうが強つよく、モノレールをいかしたまちづくりに意欲いよく的てきに取り組とりくむ姿勢しせいが示しめされていることなどから、おととし、この区間くかんを先行せんこうして延伸えんしんすることを決きめました。

そして、ことし1月つきには多摩たまセンター駅えきからJR町田まちだ駅えき付近ふきんまでのおよそ16キロの区間くかんの延伸えんしんについて具体ぐたい的てきなルートを示しめしたほか、多摩たまセンター駅えきから八王子はちおうじ方面ほうめんまでの区間くかんも将来しょうらい的てきに整備せいびできるかどうか検討けんとうを行おこなっています。

武蔵村山むさしむらやま市しでは歓迎かんげいの声こえ

多摩たま都市としモノレールの延伸えんしんにより市内しないで初はじめてとなる駅えきができる計画けいかくの武蔵村山むさしむらやま市しでは、利便りべん性せいの向上こうじょうに加くわえて経済けいざいの活性かっせい化かにつながると歓迎かんげいする声こえが聞きかれました。

武蔵村山むさしむらやま市しは、都内とないの区くと市しの中なかで唯一ゆいいつ、鉄道てつどうの駅えきがなく、都心としんに通勤つうきん・通学つうがくするのに、まずはバスや自転車じてんしゃなどで隣接りんせつする立川たつかわ市しや東ひがし大和やまと市しにある駅えきに出でる必要ひつようがあり、交通こうつうの利便りべん性せい向上こうじょうが課題かだいになっています。

武蔵むさし村山むらやま市民しみんの利用りようが多おおい東ひがし大和やまと市しにあるモノレールの終点しゅうてん「上北台かみきただい」では、駐輪場ちゅうりんじょうがいっぱいになって止とめる場所ばしょに苦労くろうすることが多おおいということで、モノレールで通勤つうきんしている50代だいの女性じょせいは「ふだんは自転車じてんしゃですが、雨あめの日ひは道路どうろが混こみ合あってバスも時間じかんがかかり大変たいへんです。早はやく駅えきができるといいと思おもいます」と話はなしていました。

また、自宅じたくから駅えきまで自転車じてんしゃで15分ふん程度ていどかかるという男子だんし大学生だいがくせいは「通学つうがくするにも友達ともだちと集あつまるにも、ずっと不便ふべんだと思おもっていました」と話はなしていました。

モノレールの延伸えんしんにより、武蔵村山むさしむらやま市しには市しをまたぐ駅えきを含ふくめて5つの駅えきができる予定よていで、市役所しやくしょ近ちかくの駅えきの前まえには市しが広場ひろばを整備せいびしてにぎわいの創出そうしゅつにつなげる方針ほうしんです。

13年ねんにわたって誘致ゆうち活動かつどうに携たずさわってきた市民しみん団体だんたい「モノレールを呼よぼう！市民しみんの会かい」の米べい原はら義春よしはる会長かいちょうは、利便りべん性せいの向上こうじょうに加くわえて、企業きぎょう誘致ゆうちや自然しぜんを生いかした観光かんこうなどで経済けいざい活性かっせい化かにもつながるのではないかと期待きたいしています。

米べい原はらさんは「これまでは駅えきがあるより便利べんりな場所ばしょに引っ越ひっこしてしまう人ひともいた。延伸えんしんされれば、地元じもとに定着ていちゃくしてもらいやすくなるし、人ひとや企業きぎょうの流入りゅうにゅうがあると思おもいます。一いち日にちも早はやくモノレールが来きてほしいです」と話はなしていました。