イギリスの
中央銀行イングランド銀行の
新しい総裁に
金融市場の
監視などにあたる
機関の
トップを
務めるベイリー
氏の
就任が
決まり、
EU=
ヨーロッパ連合から
離脱したあとのイギリス
経済を
金融政策の
面でどう
支えて
いくか
手腕が
問われることになります。イギリスのジャビド
財務相は20
日、
イングランド銀行のカーニー
総裁の
後任にイギリスの
金融行動監視機構のベイリー
長官が
就くことになったと
発表しました。
60歳のベイリー氏はイングランド銀行で2013年から16年まで副総裁を務めた経験があり、来年3月に新しい総裁に就任して8年の任期をスタートさせます。
イギリスは来年1月末にEUを離脱する見通しで、その後、EUとの自由貿易交渉を中心に各国との間で新しい経済関係の構築を目指すことになります。
こうした時期に就任するベイリー氏についてジャビド財務相は「イギリスがEUを離れて新しい未来を築いていく中で中央銀行を率いるのに最もふさわしい人物だ」としています。
ただイギリス経済はEU離脱をめぐるこれまでの混乱で企業の投資が落ち込むなど不安定な状態が続いていて、国の姿が大きく変わる中、金融政策の面で経済をどう支えていくのか、その手腕が問われることになります。