日本新聞: 被災した女子学生医学部へ進学 “石川の地域医療担う医師に”

被災ひさいした女子じょし学生がくせい医学部いがくぶへ進学しんがく “石川いしかわの地域ちいき医療いりょう担になう医師いしに”

Mar 27, 2024 12:03 4

Furigana

将来しょうらい、地域ちいきの医療いりょう機関きかんで働はたらくことを目指めざし、金沢かなざわ大学だいがく医学いがく部ぶなどに進学しんがくする学生がくせいが県庁けんちょうを訪おとずれ、石川いしかわ県けん珠洲すず市しで被災ひさいした女子じょし学生がくせいが「将来しょうらいは石川いしかわ県けんの地域ちいき医療いりょうを担になう医師いしとして精せいいっぱい貢献こうけんします」と宣誓せんせいしました。

石川いしかわ県庁けんちょうを訪おとずれたのはこの春はる、金沢かなざわ大学だいがく医学部いがくぶと自治じち医科いか大学だいがくに入学にゅうがくする男女だんじょ11人にんです。

石川いしかわ県けんでは、地域ちいき医療いりょうを担になう医師いしを育そだてるため奨学しょうがく金きんを貸与たいよして、卒業そつぎょう後ご、一定いってい期間きかん県内けんないの医療いりょう機関きかんで働はたらくと返済へんさいを免除めんじょする制度せいどを設もうけています。

27日にち、入学にゅうがくを前まえに馳知事ちじを訪問ほうもんし、能登のと半島はんとう地震じしんで被災ひさいし、珠洲すず市しの飯田いいだ高校こうこうを卒業そつぎょうした大畠おおはた帆かい乃夏なつさんが「過酷かこくな状況じょうきょうの中なかで全国ぜんこくから支援しえんしてくださる方ほうや地域ちいきで頑張がんばる人ひとの姿すがたを見みてふるさとに貢献こうけんしたいと強つよく思おもいました。将来しょうらいは石川いしかわ県けんの地域ちいき医療いりょうを担になう医師いしとして精せいいっぱい貢献こうけんします」と宣誓せんせいしました。

大畠おおはたさんは珠洲すず市しの自宅じたくが損壊そんかいしたため、地震じしん直後ちょくごは、日にち中ちゅうに自宅じたくの片かたづけをしたあと、夜よるは車中しゃちゅう泊はくの生活せいかつで懐中かいちゅう電灯でんとうを使つかうなどして勉強べんきょうを続つづけたということです。

馳知事ちじは「健康けんこうに気きをつけて頑張がんばってください。将来しょうらいの目標もくひょうを達成たっせいできるよう引き続ひきつづき応援おうえんします」と激励げきれいしました。

大畠おおはたさんは「18年間ねんかん育そだててもらった珠洲すずを離はなれるのはさみしいですが、新あたらしい人々ひとびととの出会であいの中なかで頑張がんばります。将来しょうらい、医師いしとして戻もどるときには避難ひなんなどで一時いちじ的てきに離はなれた珠洲すずの人ひとたちも戻もどってきていてほしい」と話はなしました。