蝶の雄は、雄の翅の色を目じるしにして、配偶者たる相手を探すモンシロチョウの雄の規の裏の、黄色と紫外線のまざった色――この色を指示する特定の単語をわれわれ人間はもっていない――は、モンシロチョウにとってモンシロチョウの雄にとっては、モンシロチョウの雌であることの記号である。
雄性蝴蝶會透過辨識其他雄性翅膀的顏色來尋找配偶。紋白蝶雄性的翅膀背面呈現黃色與紫外線混合的顏色——我們人類沒有準確的詞語來形容這種顏色——但是對紋白蝶來說,這就是用來辨識雌性的標誌。
さて、この記号は光による記号である。
光は直進するから、目によってそれを見た雄は、それに向かって直進すれば、雌ところにゆきつける。
由於光會直線前進,所以雄蝶當用眼睛看到這個信號時,只要朝著那個方向筆直飛去,就能找到雌蝶的位置。
匂いのようにそこらじゅうに拡散するものを記号に使う場合より、よほどかんたんである。
けれど、それなりに不便なこともある。
光が直行するからには、その光の進路を、一枚の葉が返っても、もう唯の記号は見えなくなってしまう。
由於光會直線前進,只要有一片葉子擋在光的路徑上,信號就再也看不見了。
ということは、雌の存在を見出すことはできないということだ。
これに対処するにはどうしたらよいか?ひらひら舞いながら、すこし上から見たり、ななめから見たりすることだ。
もし蝶が蜂のようにブーンとまっすぐ飛んだとしたら、雌をみつけだすチャンスはぐっと減ってしまうにちがいない。
如果蝴蝶像蜜蜂那樣直線飛行,牠們找到雌性的機會將大幅減少。
それと同時に、翅が雌の記号である蝶にとっては、翅は大きいほうが好ましい。
同時,在以翅膀作為雌性識別標誌的蝴蝶品種中,翅膀越大越好。
そのためかれらは、「二つ折りのラブレター」にとって、航空力学的にもひらひら飛ぶほかはなくなった。
けれどそれは、ひらひら飛ばねば雌が発見できないという要請と、まったく矛盾していなかったのである。
モンシロチョウの雄は、雌を見つけるために、雌の翅の色を見ています。
この色は黄色と紫外線がまざった色です。
人間にはこの色をうまく言うことができませんが、モンシロチョウには大切なサインです。
このサインは光でできています。
光はまっすぐ進むので、雄はそのサインを見て、まっすぐ雌の方へ飛んでいきます。
においのサインよりも、見つけやすいです。
しかし、葉っぱなどが光をさえぎると、サインが見えなくなります。
そうなると、雌を見つけることができません。
だから、モンシロチョウはひらひらと飛びながら、いろいろな角度から雌を探します。
もし蜂のようにまっすぐ飛んだら、雌を見つけるのがむずかしくなります。
また、翅が大きいほうがサインがよく見えるので、モンシロチョウの翅は大きいです。
ひらひら飛ぶことは、雌を見つけるためにとても大切なのです。