日本新聞: イスラエル議会国連の難民救済機関の活動禁止法案を可決

イスラエル議会ぎかい国連こくれんの難民なんみん救済きゅうさい機関きかんの活動かつどう禁止きんし法案ほうあんを可決かけつ

Oct 29, 2024 07:10

Furigana

イスラエル議会ぎかいは28日にち、ガザ地区ちくなどでパレスチナ難民なんみんの支援しえんにあたるUNRWA＝国連こくれんパレスチナ難民なんみん救済きゅうさい事業じぎょう機関きかんの、イスラエル国内こくないでの活動かつどうを禁止きんしする法案ほうあんを可決かけつしました。

支援しえんにはイスラエル側がわとの調整ちょうせいが欠かかせないため、活動かつどうに大おおきな影響えいきょうが出でることも懸念けねんされています。

イスラエルの議会ぎかいは28日にち、パレスチナのガザ地区ちくやヨルダン川よるだんがわ西岸せいがんなどでパレスチナ難民なんみんの支援しえんにあたるUNRWAのイスラエル国内こくないでの活動かつどうを禁止きんしする法案ほうあんを賛成さんせい多数たすうで可決かけつしました。

イスラエルはUNRWAの一部いちぶの職員しょくいんが去年きょねん10月つきのハマスによる奇襲きしゅう攻撃こうげきに関与かんよしていたと主張しゅちょうし、国連こくれんはこのうち9人にんが「攻撃こうげきに関与かんよした可能かのう性せいがある」として雇用こようを打ち切うちきりました。

その後そのごもイスラエルはUNRWAとハマスとのつながりをたびたび指摘してきし、組織そしきを解体かいたいして役割やくわりをほかの国連こくれん機関きかんに移うつすべきだと主張しゅちょうしていました。

UNRWAは戦闘せんとうが続つづくガザ地区ちくやヨルダン川よるだんがわ西岸せいがんなどで人道じんどう支援しえん物資ぶっしの配布はいふや医療いりょうサービスの提供ていきょうといった役割やくわりを果はたしていて、支援しえんにはイスラエル側がわとの調整ちょうせいが欠かかせないため、活動かつどうに大おおきな影響えいきょうが出でることが懸念けねんされています。

日本にっぽんやカナダなど7か国かこくは法案ほうあんが審議しんぎされる中なか、27日にち、「支援しえんの提供ていきょうが著いちじるしく妨さまたげられ、特とくにガザ地区ちく北部ほくぶでは人道じんどう状況じょうきょうに壊滅かいめつ的てきな影響えいきょうを及およぼす」として深刻しんこくな懸念けねんを表明ひょうめいしていました。

イスラエル首相しゅしょう府ふは声明せいめいを出だし、「法律ほうりつが施行しこうされるまでの90日間にちかんで、イスラエルの安全あんぜん保障ほしょうを脅おびやかさない形かたちでガザ地区ちくへの人道じんどう支援しえんを続つづけられるよう国際こくさい的てきなパートナーと連携れんけいしていく」としています。

UNRWA「ガザの人々ひとびとの苦くるしみさらに深ふかめる」

UNRWA＝国連こくれんパレスチナ難民なんみん救済きゅうさい事業じぎょう機関きかんは、イスラエルの議会ぎかいがイスラエル国内こくないでの活動かつどうを禁止きんしする法案ほうあんを賛成さんせい多数たすうで可決かけつしたことについて、「国連こくれん憲章けんしょうや国際こくさい法ほうに違反いはんした前代ぜんだい未聞みもんの危険きけんな事例じれいだ。UNRWAの信頼しんらいを失墜しっついさせパレスチナ難民なんみんを支援しえんするその役割やくわりの正当せいとう性せいを失うしなわせようとするものだ」と非難ひなんしています。