イスラエルとイスラム
組織ハマスのガザ
地区での
停戦に
向けた
協議は
今月27
日に
再開し、イスラエル
側は
人質を
解放するための
一時停戦には
前向きな
姿勢を
示しています。
一方、ハマスの
幹部はNHKの
単独インタビューに
応じ「
恒久的な
停戦を
目指さない
一時停戦には
応じられない」と
反論し、
両者の
立場の
隔たりが
明らかになりました。
イスラエルとハマスのガザ地区での停戦と人質解放に向けた協議は今月27日に再開し、エジプトなどの仲介国はこう着する事態の打開に向けてハマスが拘束する人質を解放するための一時停戦を提案し、イスラエル側は前向きな姿勢を示しています。
一方、ハマスの政治部門のバセム・ナイム幹部は30日、滞在先のトルコでNHKの単独インタビューに応じました。
ナイム幹部は「恒久的な停戦を目指さない一時停戦には応じられない。人質を解放しても数日後には戦闘が再開されてしまい無意味だからだ」と述べるとともにイスラエル軍のガザ地区からの完全撤退を求めるとし、両者の立場の隔たりが明らかになりました。
また、イスラエルが今月中旬、シンワル最高幹部を殺害し、ハマスに大きな打撃を与えたとしている点については「シンワル最高幹部の死で失ったものは大きいが、ハマスは個人的な組織ではなく、パレスチナを解放するための組織的な運動だ」と述べ、新たな最高幹部を選出し、組織は立て直せるとの考えを強調しました。
1年以上続く戦闘でガザ地区では4万人以上が犠牲になり、イスラエルはハマスへの住民の支持が揺らいでいるとしています。
これについてナイム幹部は「子どもや家を失うことは、実に痛ましいことだ。ただ人々は状況を受け入れ、団結してハマスを支持してくれている。これはハマスだけでなく、パレスチナ人全員の戦いだからだ」と述べ、住民の支持は離れていないと反論しました。