日本新闻: 性犯罪の刑法改正“同意のない性行為許されない”被害者の思い

性せい犯罪はんざいの刑法けいほう改正かいせい“同意どういのない性行為せいこうい許ゆるされない”被害ひがい者しゃの思おもい

Jun 17, 2023 15:06

Furigana

性せい犯罪はんざいの規定きていを大幅おおはばに見直みなおす刑法けいほうなどの改正かいせい案あんが、16日にちの参議院さんぎいん本ほん会議かいぎで全会ぜんかい一致いっちで可決かけつ・成立せいりつしました。

今回こんかいの法ほう改正かいせいは、「同意どういのない性的せいてきな行為こういは許ゆるされない」と訴うったえてきた被害ひがい者しゃたちの悲願ひがんでした。

13歳さいから7年間ねんかん、父親ちちおやから性せい暴力ぼうりょくを受うけた山本やまもと潤じゅんさん（49）は、15年ねん前まえから、顔かおと名前なまえを明あきらかにして講演こうえんなどを行おこない、性せい被害ひがいの実態じったいを伝つたえています。

同意どういのない性的せいてきな行為こういでも事件じけん化かされないケースが多おおくある現状げんじょうを変かえたいと、2017年ねんに性せい暴力ぼうりょくの被害ひがい当事者とうじしゃの団体だんたいを結成けっせい。

被害ひがい者しゃにアンケート調査ちょうさを行おこなっておよそ6000件けんの回答かいとうから、暴行ぼうこうや脅迫きょうはくを受うけていなくても恐怖きょうふで体からだが動うごかず、抵抗ていこうできないといった実態じったいを明あきらかにし、「不ふ同意どうい性交せいこう罪ざい」の導入どうにゅうを訴うったえてきました。

こうした中なか、各地かくちで性せい暴力ぼうりょく事件じけんの無罪むざい判決はんけつが相次あいつぎ、抗議こうぎ活動かつどうのフラワーデモが広ひろがります。

「#MeToo」の世界せかい的てきな動うごきもあって、当事者とうじしゃたちが少すこしずつ声こえをあげ始はじめたのです。

機運きうんが高たかまり、法ほう改正かいせいの議論ぎろんが動き出うごきだすと、山本やまもとさんは法制ほうせい審議しんぎ会かいの部会ぶかいの委員いいんに当事者とうじしゃとして初はじめて選えらばれ、被害ひがい者しゃの思おもいを国くにに届とどけてきました。

改正かいせい法案ほうあんの採決さいけつを迎むかえた16日にち、「すごく重おもくて分厚ぶあつい扉とびらをみんなで押おしてきた」という仲間なかまとともに参議院さんぎいんの本ほん会議かいぎを傍聴ぼうちょうし、全会ぜんかい一致いっちで成立せいりつした瞬間しゅんかんには、手てを取り合とりあって喜よろこんでいました。