일본어 뉴스: 沖縄戦残されていたアメリカ軍音声記録凄惨な地上戦の実態は

沖縄おきなわ戦せん残のこされていたアメリカ軍ぐん音声おんせい記録きろく凄惨せいさんな地上ちじょう戦せんの実態じったいは

Jun 24, 2023 19:06

Furigana

太平洋たいへいよう戦争せんそう末期まっきの沖縄おきなわ戦せんで、アメリカ海兵かいへい隊たいの兵士へいしたちの戦場せんじょうでのやりとりなどを記録きろくした音声おんせいが残のこされていたことが、NHKの取材しゅざいでわかりました。

30時間じかん以上いじょうにおよぶ未み編集へんしゅうの音源おんげんからは、アメリカ軍ぐん側がわから見みた凄惨せいさんな地上ちじょう戦せんの実態じったいが浮かび上うかびあがります。

『海兵かいへい隊たい戦闘せんとう記録きろく』と題だいされた音声おんせい記録きろくはアメリカ東部とうぶバージニア州しゅうにあるアメリカ議会ぎかい図書館としょかんの関連かんれん施設しせつに保管ほかんされていて、NHKが番組ばんぐみ取材しゅざいの過程かていでその音声おんせいデータを入手にゅうしゅしました。

録音ろくおんを担当たんとうしたのは「ラジオ通信つうしん兵へい」と呼よばれる海兵かいへい隊たいの兵士へいしで、当初とうしょの目的もくてきはアメリカ国民こくみんの戦争せんそうへの支持しじを得えるため兵士へいしの元気げんきな声こえなどをアメリカに届とどけることでした。

音声おんせいは1945年ねん3月つき、アメリカ軍ぐんが沖縄おきなわに上陸じょうりくする直前ちょくぜんから始はじまっています。

アメリカ軍ぐんが沖縄おきなわ本島ほんとうに上陸じょうりくした際さいのものとされる記録きろくには「今いまわれわれは、沖縄おきなわに猛烈もうれつに砲弾ほうだんを撃ち込うちこんでいる。大小だいしょうの砲弾ほうだんがすべて沖縄おきなわに発射はっしゃされているのだ」との声こえが確認かくにんできます。

また、沖縄おきなわ本島ほんとう北部ほくぶの本部ほんぶ半島はんとうの攻防こうぼうのものとされる記録きろくには「ちくしょう。ジープから離はなれろ。丘おかに逃にげるんだ。狙撃そげきされて動うごけない。あそこに何なにか見みえたぞ！」と話はなす声こえが確認かくにんでき、森林しんりんに潜ひそむ日本にっぽん兵へいから狙撃そげきされ緊迫きんぱくする戦場せんじょうの状況じょうきょうが浮かび上うかびあがります。

このほか音声おんせい記録きろくにはアメリカ兵へいが日本にっぽん兵へいか民間みんかん人じんか判断はんだんに迷まよう様子ようすや「シュガーローフ」と呼よばれた那覇なは市しの丘おかをめぐる戦たたかいでのやりとりなど地上ちじょう戦せんの実態じったいが克明こくめいに記録きろくされていました。

今回こんかい見みつかった音声おんせい記録きろくについて、アメリカの史料しりょうから沖縄おきなわ戦せんを研究けんきゅうしている保坂ほさか廣志ひろし元もと琉球りゅうきゅう大学だいがく教授きょうじゅは次つぎのように話はなしています。

「おそらく沖縄おきなわでは未いまだかつてそれが見みせられたり出だされたことはなかったと思おもいます。また戦場せんじょうでの生なまの声こえが録音ろくおんされて残のこっていることは、私わたしたち沖縄おきなわ戦せんの研究けんきゅう者しゃも含ふくめて誰だれもわからなかった、気付きづかなかったことです。78年ねん前まえの沖縄おきなわ戦せんは目めの前まえでお互おたがいに向かい合むかいあって兵器へいきを持もち、お互おたがいの顔かおや声こえを聞ききながら弾たまを撃うち、その中なかで死しんでいくという非常ひじょうに残酷ざんこくな戦闘せんとうであったわけです。今回こんかいの音源おんげんというのは、戦闘せんとうにおける人間にんげんの残酷ざんこくなまでの方法ほうほうというものをこの世の中よのなかに示しめしている」