難病、ALS
患者への
嘱託殺人事件で、
逮捕・
起訴された
医師2
人が10
年前にこの
うち1
人の
父親を
殺害したとして
逮捕された
事件で、
父親が
死亡したとみられる
東京都内の
アパートの
部屋は、
医師の
名義で
およそ1
か月の
期間で
契約されていたことが
捜査関係者への
取材で
分かりました。
いずれも医師の大久保愉一容疑者(43)と、山本直樹容疑者(43)、それに母親の淳子容疑者(76)は、10年前、当時77歳で精神疾患があった山本医師の父親を、長野県内の病院から東京都内のアパートに連れ出し、何らかの方法で殺害したとして12日に逮捕されました。
警察は、3人の認否を明らかにしていません。
その後の調べで、父親が死亡する5日前、このアパートが山本医師の名義でおよそ1か月の期間で借りられていたことが捜査関係者への取材で分かりました。
警察は、遺体を置く場所などとして部屋を利用した疑いがあるとみています。
捜査関係者によりますと、医師らは、父親が心臓や血管の異常で死亡したと記載した死亡診断書を、関係のない医師の名前で提出していて、遺体は司法解剖されることなく火葬されたということです。
直接的な証拠が残っていない中、警察は詳しいいきさつを慎重に捜査しています。
大久保医師と山本医師は、難病、ALS患者に対する嘱託殺人事件で去年、逮捕・起訴されています。