Actualités japonaises: 大宅壮一文庫創立50年「活用したい人がいる以上続けないと」

大宅おおたく壮一そういち文庫ぶんこ創立そうりつ50年ねん「活用かつようしたい人ひとがいる以上いじょう続つづけないと」

May 17, 2021 16:05 2

Furigana

日本にっぽんで最初さいしょの雑誌ざっしの図書館としょかんとして知しられ、およそ80万まん冊さつの雑誌ざっしを所蔵しょぞうする「大宅おおたく壮一そういち文庫ぶんこ」が17日にち、創立そうりつ50年ねんを迎むかえました。クラウドファンディングや寄付きふ金きんに頼たよる厳きびしい経営けいえいが続つづいていますが、館かんでは「活用かつようしたい人ひとがいる以上いじょう、これからも続つづけていかないといけない」としています。

東京とうきょう世田谷せたがや区くにある「大宅おおたく壮一そういち文庫ぶんこ」は、昭和しょうわを代表だいひょうする評論ひょうろん家かでジャーナリストの大宅おおたく壮一そういちの蔵書ぞうしょをもとに、昭和しょうわ46年ねんに作つくられた民間みんかんの図書館としょかんで、およそ1万まん2700種類しゅるい、80万まん冊さつの雑誌ざっしを所蔵しょぞうしています。

創立そうりつ50年ねんとなる17日にち、新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうで記念きねん行事ぎょうじの開催かいさいは見送みおくられましたが、入館にゅうかん者しゃ数すうを制限せいげんしたうえで午前ごぜん11時じに開館かいかんし、資料しりょうを探し求さがしもとめる人ひとたちが次々つぎつぎと訪おとずれていました。

大宅おおたく文庫ぶんこは多おおいときには年間ねんかん9万まん人にん以上いじょうが利用りようしていましたが、近年きんねんはインターネットの普及ふきゅうなどで利用りよう者しゃが激減げきげんし、クラウドファンディングや新あらたに設立せつりつされた支援しえん団体だんたいへの寄付きふ金きんなどに頼たよる厳きびしい経営けいえいを続つづけています。

その一方いっぽうで、大宅おおたく文庫ぶんこの特徴とくちょうでもある雑誌ざっしの豊富ほうふな所蔵しょぞうと、記事きじのデータベースは毎年まいとし充実じゅうじつが図はかられ、創立そうりつ50年ねんに合あわせて所蔵しょぞう資料しりょうを一覧いちらん化かした総そう目録もくろくが初はじめて作成さくせいされました。

大宅おおたく壮一そういちの三さん女じょで文庫ぶんこの理事りじ長ちょうを務つとめる大宅おおたく映子えいこさんは「大量たいりょう生産せいさん大量たいりょう消費しょうひという時代じだいにおいて、古ふるいもののよさというのはより高たかまっていると思おもう。経営けいえいは厳きびしい状況じょうきょうにあるが、大宅おおたく壮一そういち文庫ぶんこを活用かつようしたいという人ひとがいる以上いじょう、これからも続つづけていかないといけないし、続つづけられると信しんじています」と話はなしていました。