
このなかで竹中さんは「きょう皆さんと共有した時間はずっと残っていくし、思い出なんかにしたくありません。またいつか渋谷のアップリンクで会えることを願っています」と語りました。
アップリンク渋谷は去年、およそ2か月にわたって休業したあともコロナ禍の影響が続き、先月ウェブサイトに掲載した「閉館のお知らせ」には、「昨年はぎりぎり生き延びることができましたが、ことしはさすがに限界を超える状態で、先が見えない状況」などと記していました。
10年以上通い続けていたという30代の女性は「いちばん通った映画館なので、閉館してしまうと聞いてショックでした。家と映画館の間のような場所で、ここのいちばん前の席で映画を見るのがいつも楽しみでした」と残念そうに話していました。
今回の緊急事態宣言で東京都は、床面積が合わせて1000平方メートル以下の小規模な映画館に対して、独自に休業の協力を依頼しています。 都は中小企業が運営するミニシアターが協力に応じた場合、1日2万円を支給するとしていますが、コミュニティシネマセンターなどによりますと、多くのミニシアターが感染対策をとりながら営業を継続しているということで、「アップリンク渋谷」も20日まで営業を続けてきました。 これについて、ミニシアターなどを支援する団体「SAVEthe CINEMA」は、「協力金は、とても事業規模に合致しているとは言い難く、このままでは興行の継続が困難に陥ることは時間の問題」などとする声明を発表しています。 一方、苦境のミニシアターを支援する取り組みも広がり、映画監督が発起人となって去年立ち上げた「ミニシアター・エイド基金」では目標としていた1億円の3倍以上となる3億3000万円余りが集まり、全国のミニシアターに配られたということです。 また、文化庁は、映画館で特集上映などのイベントを開催する際の補助金の1次募集の申請を、今月24日まで受け付けています。
ミニシアターの現状は









