アメリカ海軍は、イージス
巡洋艦が12
日、
台湾海峡を
通過したことを
明らかにし、
今月中旬に
行われる
見通しの
米中の
国防相会談を
前に、
中国を
けん制するねらいが
あるとみられます。
アメリカ海軍第7艦隊は
NHKの
取材に対し、イージス
巡洋艦「チャンセラーズビル」が、
現地時間の12
日、
台湾海峡を
通過したことを
明らかにしました。
第7艦隊は「アメリカが自由で開かれたインド・太平洋に関与する姿勢を示すものであり、アメリカ海軍は国際法で認められた場所であればどこであれ、航行や飛行を続けていく」とコメントしています。
アメリカ海軍の艦艇が台湾海峡を通過するのは9月以来で、ことしに入って9回目となります。
アメリカのエスパー国防長官は、タイのバンコクで開催されるASEAN=東南アジア諸国連合の拡大国防相会議に合わせて、今月中旬に中国の魏鳳和国防相と会談する方向で調整しています。
国防総省の高官によりますと、会談では中国が圧力を強める台湾をめぐる問題や、軍事拠点化を進める南シナ海の問題などが議論される見通しで、アメリカ軍としては米中の国防相会談を前に、中国をけん制するねらいがあるとみられます。