アジア太平洋地域を
統括する
アメリカ軍の
司令官はミサイル
発射を
繰り返す北朝鮮について「
この地域で
最も差し迫った
脅威だ」と
指摘したうえで、
非核化をめぐる
協議でアメリカに
譲歩をせまる
北朝鮮のさらなる
挑発行為に
備えて、
在韓米軍の
即応体制を
維持する
考えを
強調しました。
アメリカ・インド
太平洋軍のデービッドソン
司令官は23
日、カナダ
東部のノバスコシア
州で
開かれた
安全保障をめぐる
会合で
講演しました。
このなかでミサイルの発射を繰り返す北朝鮮について「依然として、この地域で最も差し迫った脅威だ」と述べ、北朝鮮の完全な非核化が達成されるまで、北朝鮮の脅威は低下しないとの認識を示しました。
そのうえで、非核化をめぐる米朝協議が決裂したと主張する北朝鮮がアメリカ側に年内に打開策を提示するよう譲歩をせまっていることに触れ、「どのような事態にも備えることが重要であることを示すものだ」と述べ、北朝鮮のさらなる挑発行為に備えて、在韓米軍の即応体制を維持する考えを強調しました。
またデービッドソン司令官は海洋進出を加速させる中国について、「中国海軍によるこの30か月間の海外展開は過去30年間の合計よりも多い」と述べ、中国がアジアだけでなく、ヨーロッパやアフリカでも軍の活動を活発化させているとして強い警戒感を示しました。