悪いことばかり思い出す癖をなおす新しい方法
人は、楽しいことよりも悪いことをよく思い出してしまうことがあります。
これは「記憶バイアス」と呼ばれる脳のクセです。このクセが強いと、ストレスがたまりやすくなり、うつ病や不安障害になることもあります。
日本のいくつかの大学の研究グループは、この記憶バイアスをやわらげる新しいプログラム(CBM-M)を作りました。実験では、うつ病や不安障害になりやすい58人の大人が参加しました。29人はCBM-Mを、ほかの29人は別のプログラムを1か月間、週に2回、1回10分オンラインで受けました。
CBM-Mを受けた人たちは、ポジティブな単語とネガティブな単語を覚えたあと、ポジティブな思い出を思い出す練習をしました。実験の前後で、脳の検査とストレスホルモン(コルチゾール)の量を調べました。その結果、CBM-Mを受けた人は、悪いことを思い出すクセが弱くなり、ストレスも少なくなりました。
また、脳の中で不安を感じる部分と、気持ちよさを感じる部分のつながりが強くなりました。
この新しい方法で、ストレスや不安を減らすことができるかもしれません。