岩手競馬の
競走馬から
筋肉を
増強させる
効果が
ある禁止薬物が
相次いで
検出された
問題で、
警察は
敷きわらに
自然発生した
禁止薬物の
成分を
馬が
摂取した
可能性が
高いと
結論づけた
書類を
検察庁に
送りました。
岩手競馬では、
平成30
年から
おととしまでの2
年間に、
岩手競馬の12
頭の
競走馬から
禁止薬物の「ボルデノン」が
検出されたことを
受け、
合わせて21
日間、
レースが
中止されました。
警察は、競馬法違反の疑いで関係者への聞き取りを行ったほか、きゅう舎に設置された監視カメラの映像の分析、それに敷きわらや飼料の流通ルートなどについて捜査を進めてきました。
その結果、きゅう舎で使用していた敷きわらから禁止薬物の成分が自然発生することがわかり、敷きわらを木製チップに変更してからは検出されなくなったということです。
警察は、監視カメラに死角があったことから何者かが故意に混入させた可能性は完全には否定できないものの、自然発生した禁止薬物の成分を含んだわらを馬が摂取した可能性が高いと結論づけ、容疑者不詳で盛岡地方検察庁に書類を送り、警察の捜査を終えることになりました。
岩手県競馬組合の管理者を務める達増知事は「県警には鋭意捜査を尽くしていただいたものと考えています。引き続き公正な競馬を提供できるよう、きゅう舎の関係者と職員が一丸となり、全力を挙げて再発防止に取り組んでまいります」とコメントを発表しました。