日本新闻: 東京都「まん延防止等重点措置」対象地域 23区と6市に

東京とうきょう都と「まん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そち」対象たいしょう地域ちいき 23区くと6市しに

Apr 9, 2021 22:04

Furigana

「まん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そち」の適用てきようを受うけて東京とうきょう都とは対象たいしょうの地域ちいきを23区くと6つの市しとして来週らいしゅう12日にちからの1か月かげつ間かん、今いまの午後ごご9時じまでから1時間じかん早はやい午後ごご8時じまでの営業えいぎょう時間じかんの短縮たんしゅくを要請ようせいします。要請ようせいに応おうじた中小ちゅうしょう企業きぎょうには1日にち当あたり最大さいだい10万まん円えん、大だい企業きぎょうには1日にち当あたり最大さいだい20万まん円えんの協力きょうりょく金きんを店舗てんぽごとに支給しきゅうします。

東京とうきょう都とは「まん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そち」が適用てきようされることを受うけて9日にちの対策たいさく本部ほんぶ会議かいぎで期間きかん中ちゅうの対応たいおうをまとめました。

措置そちの期間きかんは今月こんげつ12日にちから来月らいげつ11日にちまでで、対象たいしょう地域ちいきは、

▽23区くと

▽多摩たま地域ちいきの立川たちかわ、八王子はちおうじ、武蔵野むさしの、府中ふちゅう、調布ちょうふ、町田まちだの6つの市しです。

これらの地域ちいきの飲食いんしょく店てんなどには、今いまより1時間じかん早はやくして、

▽酒さけの提供ていきょうを午後ごご7時じまで

▽営業えいぎょうを午後ごご8までにそれぞれ短縮たんしゅくするよう要請ようせいします。

期間きかん中ちゅう、全面ぜんめん的てきに応おうじた事業じぎょう者しゃへの協力きょうりょく金きんはこれまでの一律いちりつの額がくでの支給しきゅうから変更へんこうします。

▽中小ちゅうしょう企業きぎょうは、前年度ぜんねんどまたは前まえ々年度ねんどの売上うりあげ高だかに応おうじて1日にち当あたり4万まん円えんから最大さいだい10万まん円えん、

▽大だい企業きぎょうは、去年きょねんまたはおととしの売り上うりあげからの減少げんしょう分ぶんに応おうじて1日にち当あたり最大さいだい20万まん円えんです。

この措置そちでは、事業じぎょう者しゃが要請ようせいに応おうじない場合ばあい、都とは、命令めいれいを出だすことができます。

正当せいとうな理由りゆうがなく命令めいれいに応おうじない場合ばあいの罰則ばっそくは、20万まん円えん以下いかの過料かりょうとなっています。

また、遊興ゆうきょう施設しせつや映画えいが館かんなどに対にたいしても営業えいぎょう時間じかんを午後ごご8時じまでとするよう協力きょうりょくを求もとめます。

イベントは、

▽収容しゅうよう人数にんずうの上限じょうげんを今いまの1万まん人にんから5000人にんに減へらし、

▽収容しゅうよう率りつは大声おおごえを出だすものは50％まで、大声おおごえを出ださないものは100％まで認みとめます。

一方いっぽう、都民とみんに対にたいしては不要ふよう不急ふきゅうの外出がいしゅつ自粛じしゅく、特とくに都とと県けんの境さかいをまたぐ移動いどうや変異へんいウイルスの感染かんせんが拡大かくだいしている大だい都市とし圏けんとの往来おうらいを控ひかえるよう呼よびかけます。

また、会食かいしょく中ちゅうに会話かいわをする際さいにマスクの着用ちゃくようを徹底てっていする「マスク会食かいしょく」を求もとめます。

このほか都とは、重点じゅうてん措置そちの対象たいしょう以外いがいの地域ちいきでも今月こんげつ21日にちまでとしていた今いまの午後ごご9時じまでの時短じたん要請ようせいを重点じゅうてん措置そちの期間きかんに合あわせて来月らいげつ11日にちまで継続けいぞくすることを決きめました。

東京とうきょう都と約やく12万まん店てんを点検てんけんへ

重点じゅうてん措置そちの適用てきようを受うけて、東京とうきょう都とは対象たいしょう地域ちいきの飲食いんしょく店てんなど、およそ12万まん店てんを個別こべつに訪問ほうもんし、感染かんせん対策たいさくを点検てんけんする取り組とりくみを始はじめます。

すべてを回まわるには、ことし6月つきまでかかる見通みとおしだということです。

重点じゅうてん措置そちの適用てきようを受うけて、東京とうきょう都とは対象たいしょう地域ちいきの23区くと、多摩たま地域ちいきの6つの市しの飲食いんしょく店てんなどを個別こべつに訪問ほうもんし、感染かんせん対策たいさくを点検てんけんする取り組とりくみを始はじめます。

対象たいしょうとなるのは、感染かんせん防止ぼうし対策たいさくをとっていることを示しめす虹にじ色しょくのステッカーを掲示けいじしている店みせで、およそ12万まん店てんあるということです。

週しゅう明あけの12日にちから都との職員しょくいんや委託いたく業者ぎょうしゃが訪問ほうもんして、手てや指ゆびの消毒しょうどくや換気かんきといった5つのテーマの20のチェックポイントの対策たいさくが十分じゅうぶんにとられているかを点検てんけんします。

店みせに応おうじたきめ細きめこまかいアドバイスや必要ひつような対策たいさくの助言じょげんも行おこない、点検てんけんを済すませた店みせには「感染かんせん防止ぼうし徹底てってい点検てんけん済すみ証しょう」を交付こうふします。

対象たいしょうのおよそ12万まん店てんすべてを回まわるには、ことし6月つきまでかかる見通みとおしだということです。

一方いっぽう、感染かんせん対策たいさくを中心ちゅうしんになって担になう「コロナ対策たいさくリーダー」を配置はいちした店みせが、アクリル板ばんや消毒しょうどく液えき、それに二に酸化さんか炭素たんそ濃度のうどの測定そくてい器きなどを購入こうにゅうする費用ひようを助成じょせいする制度せいども新あらたに始はじめます。

こちらは都内とない全域ぜんいきの飲食いんしょく店てんなどが対象たいしょうです。

飲食いんしょく店てんやクラスターが発生はっせいした場所ばしょなどでも検査けんさ

重点じゅうてん措置そちの適用てきようを受うけて東京とうきょう都とは、感染かんせんの拡大かくだいの予兆よちょうを早期そうきに捉とらえるための「戦略せんりゃく的てきな検査けんさ」の一環いっかんとして、クラスターが発生はっせいしやすい繁華はんか街がいの飲食いんしょく店てんや過去かこにクラスターが発生はっせいした場所ばしょなどで1週間しゅうかんにおよそ5000件けんの検査けんさを新あらたに実施じっしします。

具体ぐたい的てきには、繁華はんか街がいの飲食いんしょく店てんのほか、事業じぎょう所しょの中なかで食事しょくじをする場所ばしょ、換気かんきが難むずかしい場所ばしょなど環境かんきょう的てきに感染かんせんが広ひろがりやすいところを保健所ほけんじょの意見いけんを踏ふまえて選えらび、週しゅう1回かい程度ていど、検査けんさを行おこないます。

また、過去かこには大学だいがくの運動うんどう部ぶの寮りょうでクラスターが相次あいついだこともあることから、共同きょうどう生活せいかつを行おこなう場所ばしょなどでも行おこないます。

さらに、20代だいを中心ちゅうしんに若わかい人ひとの間までの感染かんせん拡大かくだいを防ふせぐため、大学だいがくのキャンパスなどで簡易かんい的てきに検査けんさを行おこなえる場所ばしょを設もうけたり、学生がくせいに検査けんさキットを配くばることなども検討けんとうします。

こうした新あらたな検査けんさは1週間しゅうかんにおよそ5000件けんを想定そうていしていて、予兆よちょうを早期そうきに捉とらえることで感染かんせんの拡大かくだいを防ふせぎたい考かんがえです。

大型おおがた連休れんきゅう中ちゅう診療しんりょう行おこなった医療いりょう機関きかんに協力きょうりょく金きん

東京とうきょう都とは、大型おおがた連休れんきゅう中ちゅうの検査けんさや診療しんりょうの体制たいせいを維持いじするため感染かんせんが疑うたがわれる発熱はつねつ患者かんじゃの診療しんりょうを行おこなった医療いりょう機関きかんに協力きょうりょく金きんを支払しはらいます。

対象たいしょうは来月らいげつ1日にちから5日にちまでの5日間にちかんのうち、いずれか1日にち、または複数ふくすうの日ひに診察しんさつを行おこなった医療いりょう機関きかんと営業えいぎょうした薬局やっきょくです。

医療いりょう機関きかんには4時間じかん当あたりで15万まん円えん、薬局やっきょくには8時間じかん以上いじょうで3万まん円えんを支給しきゅうします。

また、この期間きかん中ちゅうに入院にゅういん患者かんじゃを受け入うけいれた医療いりょう機関きかんには患者かんじゃ1人にん1日にち当あたり重症じゅうしょうで30万まん円えん、軽症けいしょう、中等ちゅうとう症しょうでは7万まん円えんを支給しきゅうします。

このほか、新型しんがたコロナウイルスの患者かんじゃ用ようの病床びょうしょうを今月こんげつ19日にちまでに、さらに996床しょうを確保かくほして、6044床しょうまで増ふやすことを目指めざします。

また、病床びょうしょうの空あきをできるだけ多おおく確保かくほするため、回復かいふくした患者かんじゃを受け入うけいれる病院びょういんをおよそ200か所かしょ、1000床しょうを確保かくほしました。

小池こいけ知事ちじ「徹底てっていした人ひと流りゅうの抑おさえ込こみが不可欠ふかけつ」

都との対策たいさく本部ほんぶ会議かいぎで小池こいけ知事ちじは「東京とうきょうの医療いりょうを守まもり都民とみんの命いのちを守まもるためにはこれまで以上いじょうに徹底てっていした人ひと流りゅうの抑おさえ込こみが不可欠ふかけつだ。都民とみん、事業じぎょう者しゃのご理解りかいご協力きょうりょくをお願おねがいしたい」と述のべました。