そのうえで「今後も地震が続くことが考えられ、崖崩れのおそれがある場所など危ない場所には近づかず、より大きな地震が起きたり、震源域が拡大したりしないか、地震活動を注視していく必要がある」と話していました。
10日午前7時7分ごろ、鹿児島県の十島村の悪石島で震度4、十島村の小宝島と奄美市で震度3の揺れを観測する地震がありました。
気象庁の観測によりますと、震源地はいずれもトカラ列島近海で、役場によりますと、この地震によるけが人などの被害の報告は入っていないということです。
十島村の悪石島と小宝島の周辺では9日夜11時半から10日午前11時半までに震度1以上の地震が合わせて32回、断続的に続いています。
気象台は周辺にある活火山との関連は分からないとしたうえで、地震が数日間続く可能性があるとして注意を呼びかけています。
専門家「今後の地震活動に注視を」
地震のメカニズムに詳しい、東京大学地震研究所の古村孝志教授は「トカラ列島の近海は、地震が群発化して発生することで知られている。同じような領域の比較的浅いところで地震が相次ぐ傾向にあり、過去にも活動が活発になると1日から1週間程度は震度1以上の地震が頻発している。2000年にはマグニチュード5.9の地震が起きたあと、それが1か月間続いたこともある」と話しています。
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