広告は、文字を美しく書く技法「カリグラフィー」のガイドブックを紹介するもので、そこから、ガイドブックを販売している通販サイトにアクセスしました。
通販サイトからは、受注確認のメールが届き、そこにも「¥1,680」と記載されていました。
決済された金額は、なんと、「3万2916円」になっていました。 1680円のおよそ20倍でした。 女性は再び通販サイトを確認。 すると、購入ページとは別の「サポート」のページに「通貨は中国人民元円です」と書かれていることに気がつきました。
実は、このローマ字の「Y」に2本の横線が入った「¥」という記号、日本円のほか、中国人民元でも使われています。 女性は、クレジットカード会社に決済のキャンセルを申し出ましたが、「キャンセルはできない。請求はいったん保留にする」などと回答され、女性は、消費生活センターに相談しました。
国民生活センターによりますと今月13日までに相談は100件ほど。 その多くが女性と同じように「¥」の表示を日本円だと思い込んでいたという相談でした。
まず、通販サイトは、プライバシーポリシーなど一部のページは英語で表記されていたものの、トップページをはじめほとんどが日本語で表示されていました。
国民生活センターは、「消費者が著しく誤解するサイトだ」としています。
国民生活センターが、そのメールアドレスに問い合わせのメールを送りましたが返信はないと言うことです。
国民生活センターでは、日本円と中国人民元で、全く同じ通貨記号が使われ、今後も同様のサイトが登場することも懸念されることから、「申し込みをする前にサイトをすみずみまで確認する」「連絡がつかなくなるケースもあることから業者の氏名や住所、電話番号が記載しているか確認することが必要」などと、注意を呼びかけています。
¥1680=3万2916円
相談が相次ぐ
消費者が誤解する仕組みが
連絡先はメールだけ
対策は
え?とある通販サイトで、中国の人民元が、まるで日本円かのように、表記されていました。
「まさか」「だまされた」
「¥」マークを巡ってトラブルが相次いでいます。
(デジタルでだまされない取材班 秋山度)
SNS広告