コンビニ 会社かいしゃ創業そうぎょう50年ねんで式典しきてん 国内こくない市場しじょうが伸び悩のびなやむ中なか どう対応たいおう?

式典しきてんでセブン-イレブン・ジャパンの永松ながまつ文彦ふみひこ社長しゃちょうは、今後こんごの経営けいえいについて、「次つぎの便利べんりの扉とびらを開ひらくためには人ひとや地域ちいきのつながりにより一層いっそう目めを向むける必要ひつようがある」と述のべました。

日本にっぽんで本格ほんかく的てきなコンビニチェーンの会社かいしゃが創業そうぎょうしてことしで50年ねん。

長時間ちょうじかん、毎日まいにち営業えいぎょうというビジネスモデルは、アメリカから持ち込もちこまれ、日本にっぽんで独自どくじの発展はってんを遂とげました。

家庭かていにまだ電気でんき冷蔵庫れいぞうこが普及ふきゅうしていなかった時代じだい、客きゃくの要望ようぼうに応こたえる形かたちで朝あさから深夜しんやまで営業えいぎょうし、卵たまごや牛乳ぎゅうにゅうといった食品しょくひんの販売はんばいを始はじめました。

その後そのご、「7-ELEVEN」としてチェーン展開てんかいし、1970年代ねんだいには北米ほくべいで4000店てん規模きぼまで増ふえました。

一方いっぽう、日本にっぽんでは、1970年代ねんだいに入はいり、大型おおがたスーパーの出店しゅってんラッシュで地元じもとの商店しょうてんとの共存きょうぞんが課題かだいとなっていました。

一ひとつ一ひとつの店みせが、客きゃくのニーズにきめ細きめこまかく応こたえることで、中小ちゅうしょうの小売こうり店てんにも成長せいちょうの道みちが開ひらかれると考かんがえた会社かいしゃは、▼店みせのオーナーと契約けいやくを結むすんで商品しょうひんを提供ていきょうし、▼オーナーが販売はんばいや経営けいえいを行おこなうフランチャイズ方式ほうしきを導入どうにゅう。

よく1974年ねん、東京とうきょう・江東こうとう区くに「セブン‐イレブン」の1号ごう店てんが開業かいぎょうすると、当時とうじ、日本にっぽんになかった新あたらしい商品しょうひんやサービスを次々つぎつぎと展開てんかいして店舗てんぽ網もうを拡大かくだいしました。

商品しょうひん面めんでは、当時とうじ、家庭かていで作つくるのが常識じょうしきだったおにぎりを、独自どくじの米べいの炊たき方かたや、パリッとしたのりの食しょく感かんが味あじわえる包装ほうそうを開発かいはつして販売はんばいし、コンビニを代表だいひょうする商品しょうひんにしました。

さらに客きゃくの利便りべん性せいを高たかめるため、電気でんき料金りょうきんなど公共こうきょう料金りょうきんの収納しゅうのう代行だいこうやATM・現金げんきん自動じどう預あづけ払はらい機きの設置せっち、住民じゅうみん票ひょうの写うつしの発行はっこうなど生活せいかつに必要ひつようなサービスも次々つぎつぎと手てがけるようになりました。

業界ぎょうかい団体だんたいによりますと去年きょねん（2022年ねん）の国内こくないのコンビニ売り上うりあげはデパート業界ぎょうかいの2倍ばい以上いじょうとなる11兆ちょう1775億おく円えんとなり、日本にっぽんの小売こうり業ぎょうでも大おおきな存在そんざいとなっています。

また、品切しなぎれを避さけるために頻繁ひんぱんに商品しょうひんを補充ほじゅうし、その結果けっかとして、食品しょくひんが大量たいりょうに廃棄はいきされることも業界ぎょうかいの課題かだいとなってきました。

食品しょくひんロスの削減さくげんに向むけて企業きぎょうの取り組とりくみが求もとめられる中なか、従来じゅうらい、値引ねびき販売はんばいに慎重しんちょうな姿勢しせいを示しめしていた会社かいしゃも、売れ残うれのこりを防ふせぐために値引ねびき販売はんばいをしやすくしたり、AI＝人工じんこう知能ちのうを使つかって商品しょうひんの売れ行うれゆきを予測よそくするシステムを導入どうにゅうしたり、対応たいおうを進すすめています。

さらに、少子しょうし高齢こうれい化かや人口じんこう減少げんしょうも相あいまって、コンビニの店舗てんぽ数すうは全国ぜんこくで5万まん5000店てんあまりとここ数すう年ねん横よこばいで、飽和ほうわ状態じょうたいとの指摘してきも出でています。

次つぎの50年ねんに向むけてさらなる成長せいちょうを続つづけられるか、時代じだいや社会しゃかいの変化へんかに対応たいおうした新あらたな商品しょうひんやサービスを提供ていきょうしていけるかが問とわれています。