日本新聞: ロシアによるミサイル攻撃続くウクライナの防空能力が課題に

ロシアによるミサイル攻撃こうげき続つづくウクライナの防空ぼうくう能力のうりょくが課題かだいに

Apr 23, 2023 06:04

Furigana

ロシア軍ぐんはウクライナ東部とうぶバフムトの掌握しょうあくをねらい戦力せんりょくを集中しゅうちゅうさせるとともに、依然いぜんとしてミサイルや無人むじん機きによる空そらからの攻撃こうげきも行おこなっています。ウクライナ側がわは防空ぼうくう能力のうりょくが課題かだいとなっていて、欧米おうべい側がわは支援しえんを強化きょうかしています。

ウクライナへの侵攻しんこうを続つづけるロシアの国防こくぼう省しょうは22日にち、東部とうぶドネツク州しゅうの激戦げきせん地ち、バフムトについて「過去かこ24時間じかんで、街まちの西側にしがわの3つの地区ちくを掌握しょうあくした」と主張しゅちょうし、空くうてい部隊ぶたいが支援しえんしながら突撃とつげき部隊ぶたいが戦闘せんとうを続つづけていると発表はっぴょうしました。

ロシアはすでにバフムトの東側ひがしがわを掌握しょうあくしたとみられていて、アメリカのシンクタンク「戦争せんそう研究所けんきゅうじょ」は21日にち、ロシア側がわが街まちの中心ちゅうしん部ぶの駅えきを占拠せんきょしたとも指摘してきしています。

一方いっぽう、ウクライナ軍ぐんの参謀さんぼう本部ほんぶは22日にちの発表はっぴょうでロシア軍ぐんが3発はつのミサイル攻撃こうげきや30回かいの空爆くうばくを行おこなったとしたうえで「ウクライナ全体ぜんたいに対にたいしてさらなるミサイルと空爆くうばくの可能かのう性せいは依然いぜんとして高たかい」と警戒けいかいを続つづけています。

また、アメリカのシンクタンク「戦争せんそう研究所けんきゅうじょ」は「ロシア軍ぐんが、25日にちぶりにキーウを標的ひょうてきにして、3日にち連続れんぞくでイラン製せいの無人むじん機きによる攻撃こうげきを実施じっしした」とも指摘してきしました。

ロシア軍ぐんの空そらからの攻撃こうげきが依然いぜんとして課題かだいとなるなか、欧米おうべい側がわは21日にちにドイツで行おこなわれた会合かいごうで各国かっこくが連携れんけいし、防空ぼうくう能力のうりょくの強化きょうかに向むけ支援しえんを続つづけていく考かんがえを示しめしています。

また、ウクライナ政府せいふは今月こんげつ、アメリカやオランダ、ドイツから地ち対空たいくうミサイルシステム「パトリオット」が到着とうちゃくしたと明あきらかにしていて、ウクライナ空軍くうぐんの報道ほうどう官かんは22日にち「これによってロシア軍ぐんの軍用ぐんよう機きがわれわれの国境こっきょうから遠とおざかることになる」と期待きたいを示しめしました。