日本新聞: 障害者をひぼう中傷した投稿者に賠償命令前橋地裁

障害しょうがい者しゃをひぼう中傷ちゅうしょうした投稿とうこう者しゃに賠償ばいしょう命令めいれい前橋まえばし地裁ちさい

Dec 8, 2023 17:12

Furigana

前橋まえばし市しに住すむ重度じゅうどのまひがある男性だんせいが必要ひつようとする介護かいごサービスを求もとめて市しを訴うったえたことをめぐって、インターネット上じょうの掲示板けいじばんにひぼう中傷ちゅうしょうする内容ないようの書き込かきこみをされたとして、投稿とうこう者しゃに損害そんがい賠償ばいしょうを求もとめた裁判さいばんで、前橋まえばし地方ちほう裁判所さいばんしょは「許ゆるされる限度げんどを超こえる侮辱ぶじょく行為こういだ」として96万まん円えん余あまりの支払しはらいを命めいじる判決はんけつを言い渡いいわたしました。

前橋まえばし市しに住すむ兵藤ひょうどう一はじめ晶あきらさん（48）は、病気びょうきのため重度じゅうどのまひがあり、市しに対にたいして必要ひつような介護かいごサービスを求もとめる訴うったえを去年きょねん起おこしました。

この訴うったえをめぐってインターネット上じょうの掲示板けいじばんに「殺や処分しょぶんでいいやん」と書き込かきこまれ、兵藤ひょうどうさんは投稿とうこうした都内とないに住すむ男性だんせいを特定とくていし、およそ195万まん円えんの損害そんがい賠償ばいしょうを求もとめる別べつの裁判さいばんを起おこしていました。

この裁判さいばんの判決はんけつが8日にち、前橋まえばし地方ちほう裁判所さいばんしょで言い渡いいわたされ、神野かみの律子りつこ裁判さいばん長ちょうは「原告げんこくの生命せいめいを著いちじるしく軽視けいしするものであり、許ゆるされる限度げんどを超こえる侮辱ぶじょく行為こういであることは明あきらかだ」と指摘してきし、男性だんせいに96万まん円えん余あまりの支払しはらいを命めいじました。