イギリスのチャールズ
国王の
次男ハリー
王子が、
留守番電話を
盗聴されていた
などとして
大衆紙の
発行会社を
訴えていた
裁判で、
裁判所は、
盗聴が
行われていたと
認定し、
会社側に
日本円で2500
万円を
超える賠償金の
支払いを
命じました。
ハリー王子は、イギリスの大衆紙「デイリー・ミラー」などの記者が、留守番電話に録音された家族や交際相手からのメッセージを盗聴するといった違法な手段で情報を集めて記事を書き、プライバシーを侵害されたなどとして大衆紙の発行会社を相手取り、損害賠償を求める裁判を起こしていました。
イギリスの高等裁判所にあたる高等法院は15日の判決で、2003年から2009年の間に書かれた15の記事について、ハリー王子や王子と交友関係があった人の留守番電話を盗聴するなどして書かれたと認定し、会社側に14万ポンド余り、日本円で2500万円を超える賠償金の支払いを命じました。
これを受けて会社側は声明を出し「歴史的に不正行為があった場合、私たちは率直に謝罪してきた」として判決を受け入れる姿勢を示しました。
一方、ハリー王子は、弁護士を通じて発表した声明で、判決を歓迎しながらも「これは報道機関による権力乱用の最たるものだ」としてこの会社に対する捜査を始めるよう警察に求めました。