指定暴力団・山口組は毎年10月31日のハロウィーンに、神戸市の総本部で子どもたちに菓子を配っています。
捜査関係者によりますと、ことしはかぼちゃのマスクをつけた関係者がスナック菓子などが入った袋を配り、受け取った子どもは、およそ1000人に上ったとみられるということです。また、ゲームで景品をもらった子どももいたということです。
警察は「違法な収益で購入したとみられ、子どもたちに悪い影響を与える」として対応を求め、神戸市は暴力団の排除が進むなか容認すべきでないとして、来年からは受け取らないよう、子どもや保護者に呼びかけることになりました。今後、教育委員会と周知の方法などを検討します。
ことしのハロウィーンでは、住民が総本部の周辺で抗議活動をしています。
近隣住民は
近くに40年間住んでいる60代の女性は「自分に子どもがいたとして、お菓子をもらいに行っていたらと思うとすごく嫌です。山口組が近くにあること自体が嫌ですが、警察も引っ越せとは言えないでしょうから、難しい問題だと思います」と話していました。
子どもを連れた40代の女性は「反社会的勢力がいる場所に子どもを連れて行くことは自分はしませんし、誘われても断固として断ります。ただ、個人の考え方もあるので、神戸市が呼びかけても効果があるかは分からない」と話していました。
70代の女性は「自分に子どもがいたら連れてはいかない。でも、近くの住民にとっては山口組が怖いというイメージはあまりないのでお菓子をもらいに行くのでは」と話していました。
60代の男性は「どんなことであれ、反社会的勢力とは接触しないほうがいいと思うので、神戸市の対応は非常にいいことだ」と話していました。