去年9位の福島は高校生が走る4区で、学法石川高校の横田俊吾選手が区間トップのタイムで7位から3位まで順位を上げ、続く5区で同じく学法石川高校の松山和希選手が先頭に立ちました。
そのあと福島は、6区で群馬に抜かれて順位をトップと25秒差の2位に落としましたが、アンカーの7区で箱根駅伝でも活躍した東洋大の相澤晃選手が中盤で群馬を抜いて再び先頭に立ちました。
このまま相澤選手は区間トップのタイムで走ってフィニッシュし、福島が2時間19分43秒のタイムで初優勝を果たしました。東北勢の優勝はこれが初めてです。
また3区で順天堂大の塩尻和也選手が区間トップのタイムで快走した群馬が、35秒差で過去最高の2位に入りました。3位は過去最多7回の優勝をしている長野でした。
福島 安西監督「福島がアピールできた」
初優勝を果たした福島の安西秀幸監督は「優勝できたのはこれまでの福島の伝統や歴史があったからだと感じている。選手には後ろを振り向かないレースをしようと話していた。東日本大震災からの復興ということばはあまり使いたくないが、力強い走りで、福島が力強く生きているとアピールできてよかった」と話していました。
4区横田「最高の結果 うれしい」
高校生の4区で区間トップのタイムで走った福島の学法石川高校の横田俊吾選手は「区間賞を絶対に取るという気持ちで走った。偉大な先輩とたすきリレーができ、最高の結果も出せてうれしいです。来年も連覇したいし、そのメンバーに選ばれたい」と話していました。
5区松山「勢いをつけられた」
初優勝した福島で、高校生が走る5区で先頭に立つ走りを見せた学法石川高校の松山和希選手は「個人としてはいい記録が出せなかったが、先頭に立つことができて勢いをつけられたと思う。初めての出場だったが、この結果をうれしく思う」と話していました。
7区相澤「1秒を削り出す走りができた」
初優勝した福島でアンカーの7区13キロを任された東洋大の相澤晃選手は7.5キロを過ぎた時点で2位からトップに立ったレースを振り返り、「10キロまでに追い抜ければいいと思っていたが思い切って行った。思ったより早めのスパートできつかったが、1秒を削り出す走りができた」と話していました。
また、「ことしは優勝できるチャンスがあると思っていた。アンカーでおいしいところをいただいた。箱根駅伝では総合3位で悔しい思いをしたので、その借りも返せてうれしい」と話していました。