カナダ
在住の
広島の
被爆者で
長年、
核兵器の
廃絶を
訴えてきたサーロー
節子さんが9
日に
来日し、
核軍縮・
不拡散が
主要な
議題に
なる見通しのG7
広島サミットについて「
各国のリーダーには
核の
問題を
真剣に
議論しいい
決断をしてほしい」と
訴えました。
13歳のとき、広島の爆心地から1.8キロで被爆したサーロー節子さん(91)は、半世紀以上にわたって世界各国で核兵器廃絶を訴え続け、2017年にICAN=核兵器廃絶国際キャンペーンがノーベル平和賞を受賞した時には授賞式でスピーチを行いました。
カナダ在住のサーローさんは、ゆかりのある関西学院大学や母校の広島女学院大学で開かれる式典に出席するため、9日午後、4年ぶりに来日しました。
サーローさんは式典に出席するほか、G7広島サミットにあわせて広島で記者会見を開き、各国の首脳に向けて核廃絶に向けたメッセージを発信する予定だということです。
成田空港に到着したサーローさんはNHKの取材に応じ「広島に足を運ぶ各国のリーダーたちには核の問題を真剣に議論し、いい決断をしてほしい。私たち被爆者は78年待っていました。原爆によって亡くなった人たちに祈りを捧げサミットでいい議論をしてほしいと思います」と話していました。
サーローさんは10日、関西学院大学で学生などに向けて講演を行う予定です。