ゼレンスキー大統領は死者が市民なのか兵士なのかなど詳しいことを明らかにしていませんが、AP通信は、軍事侵攻の開始以降に行われた1度の攻撃としては、死者数が最も多い事案の1つになると伝えています。
病院によりますと、男性は、右足やろっ骨が折れているほか、左足のアキレスけんの一部が切れていて、これから2か月入院して、治療やリハビリを受ける必要があるということです。男性は、NHKの取材に対して「医師から『ゆっくり治していく』という話を聞いた。体調はよくなっていて、必ず体を治して、もし戦争が続いていれば、戦う。戦争が終わっていれば、日本とウクライナの交流を担っていきたい」と話していました。
このうち、アメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使は「人権を制限し、紛争をあおるためにデジタル技術が悪用されている」と指摘した上で、「ロシア政府は、インターネットの接続を制限しコンテンツを検閲し、偽の情報を広めている。侵略に関する真実を報道したジャーナリストを脅迫し、逮捕し続けている」と非難しました。また、フランスのドリビエール国連大使も「ロシアはウクライナへ軍事侵攻する1時間前に衛星ネットワークへのサイバー攻撃を行った」と述べ非難しました。 これに対してロシアのネベンジャ国連大使は「欧米によるロシアに対する偽情報と世論操作の運動は、前例のない規模と強さで行われている」と反発し、「欧米が進めるデジタル空間の軍事化は、直接の軍事衝突の脅威を増大している」と主張しました。
そしてロシア軍は、完全掌握を目指す東部2州に戦力を集中させるとともに、南部ヘルソンや、南東部ザポリージャなどでは、さらなる支配の既成事実化を進めるはずだとして「これからの数週間は困難なものになるだろうが、ウクライナには戦うことしか選択肢はなく、私たちの土地と人々を解放しなくてはならない」と述べ、国民に対して、軍への協力を呼びかけました。 また、欧米からの軍事支援に対しては感謝を示す一方で「外国のパートナーに最新兵器や戦闘機が必要だと言い続けているのは、形式的な理由からではない。必要な兵器がそろっていれば救うことができた命もあったからこそ私たちは要求を行っているのだ」と述べ、国際社会は自由の価値を守るため引き続きウクライナを積極的に支援すべきだと訴えました。
ウクライナではロシア軍が各地に地雷を設置し、住民の安全を脅かしているとされ、モラノ国防相は声明で「コロンビア国内には地雷除去の訓練施設もあり、われわれが培ってきた専門的な能力や知識でウクライナ国民が地雷の被害に遭うことがないよう支援していく」と話しています。
対艦ミサイル「ハープーン」は、ロシア軍の艦船が黒海の港を封鎖するなどして海上輸送を妨害し、ウクライナからの小麦などの輸出が滞るなか、ゼレンスキー大統領が供与を求めていました。今回の会議には47か国が参加し、およそ20の国が新たな軍事支援を表明したということで、このうちイタリアとギリシャ、それにノルウェー、ポーランドが砲撃システムの供与を表明したということです。
アメリカメディアによりますと、スターバックスは現在、ロシアに130店舗を展開していて、会社は2000人の従業員について、今後半年にわたって資金的な援助を行うほか、再就職の支援にあたるとしています。スターバックスはことし3月、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けてロシア国内における商品の出荷や店舗の営業などすべての事業を停止していましたが、戦闘の長期化を受けて撤退を決めたものとみられます。
ロシアの国営テレビは今月16日、討論番組に出演したロシア軍の元大佐で軍事評論家のホダリョノク氏が「ロシア軍の戦況は悪化する事も考慮しなければならない」とした発言を放送しました。またホダリョノク氏は戦況が悪化する原因について「最大の問題は、ロシアが軍事的、政治的に孤立していることで、世界全体がわれわれを敵視している。この状況を解決する必要がある」と訴えました。 プーチン政権に近く「ロシアの宣伝者」とも呼ばれる著名なキャスター、ウラジーミル・ソロビヨフ氏も4月、討論番組内で、ロシアの黒海艦隊の旗艦「モスクワ」が沈没したあと「『モスクワ』に何が起きたのか、私は激怒している」と述べたうえで、ロシア海軍は、対艦ミサイルなどに対する防衛対策を行っていたのかと批判しました。 イギリス国防省は今月23日に発表した分析で、ロシア軍は、この3か月間で旧ソビエトがアフガニスタンに侵攻した9年間で確認された、およそ1万5000人の死者が出ている可能性が高いと指摘しました。そのうえでロシア軍の損害が増え続ければ軍事作戦に対する不満を表明する社会の機運が高まるかもしれないと分析しています。
主な避難先は、 ▽ポーランドがおよそ350万人 ▽ルーマニアがおよそ96万人 ▽ハンガリーがおよそ64万人 ▽モルドバがおよそ47万人などとなっています。 またロシアに避難した人はおよそ91万人となっています。
ロシア軍の砲撃で大けがのウクライナ人男性 日本に避難し治療
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スターバックス ロシアでの事業から撤退と発表
戦闘長期化 ロシア国内にも変化 国営メディアで批判的発言も
ウクライナ 少なくとも市民3930人が死亡
ウクライナから国外避難 約655万人に(22日時点)
ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交などウクライナ情勢をめぐる24日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。
(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)
ゼレンスキー大統領「北部の町で87人の遺体」