Báo tiếng Nhật: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（28日の動き）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなどウクライナ情勢じょうせいをめぐる28日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

ロシアバレンツ海かいでミサイル発射はっしゃ実験じっけんスウェーデンなどけん制けんせいか

ロシア国防省こくぼうしょうは北西ほくせい部ぶのバレンツ海うみで海上かいじょう発射はっしゃ型がたの極ごく超ちょう音速おんそくミサイル「ツィルコン」の発射はっしゃ実験じっけんを行おこない、成功せいこうしたと28日にち、発表はっぴょうしました。

ロシアは北欧ほくおうのスウェーデンとフィンランドがNATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうへの加盟かめい申請しんせいを決きめたことに強つよく反発はんぱつしていて、今回こんかいの実験じっけんは両国りょうこくをけん制けんせいするねらいもあるとみられます。

ウクライナ東部とうぶの衛星えいせい画像がぞう公開こうかい建物たてものの被害ひがいなど捉とらえる

人工じんこう衛星えいせいを運用うんようするアメリカの企業きぎょう「マクサー・テクノロジーズ」は、ロシア軍ぐんが攻勢こうせいを強つよめているウクライナ東部とうぶについて、建物たてものの被害ひがいなどを捉とらえた衛星えいせい画像がぞうを公開こうかいしました。

このうち、ウクライナ東部とうぶルハンシク州しゅう内ない最後さいごの拠点きょてんともされるセベロドネツクの南みなみにあるポパスナで、今月こんげつ25日にちに撮影さつえいされた画像がぞうでは、広ひろい範囲はんいにわたって壊こわれた住宅じゅうたくなどの建物たてものやロシア軍ぐんのものとみられる車両しゃりょうが数すう台だい確認かくにんできます。

また、ルハンシク州しゅうに隣接りんせつする東部とうぶドネツク州しゅうで、ロシア側がわが掌握しょうあくしたと主張しゅちょうするリマンの今月こんげつ25日にちの衛星えいせい画像がぞうでは、砲撃ほうげきによってできたとみられる大おおきな穴あなが地面じめんに多数たすうある様子ようすが捉とらえられています。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう G20にオンライン参加さんかへ

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは27日にち、インドネシアのシンクタンクが主催しゅさいする講演こうえん会かいにオンラインで参加さんかしました。

そして、G20＝主要しゅよう20か国かこくの議長ぎちょう国こくを務つとめるインドネシア政府せいふから、ことし11月つきの首脳しゅのう会議かいぎに招待しょうたいされたことについて「大変たいへん感謝かんしゃしている。秋あきまでに世界せかいがこの大おおきな問題もんだいを解決かいけつすることを望のぞんでいる」と述のべました。

そのうえで、「首脳しゅのう会議かいぎの場ばには、友好国ゆうこうこくやパートナー国こくだけが出席しゅっせきし、占領せんりょうや侵略しんりゃくを行おこなう国くにがいないことを信しんじている」と述のべ、ロシアの参加さんかを認みとめないよう訴うったえました。

出席しゅっせきの方法ほうほうについては、「私わたしは国民こくみんと共とともにいるので、ウクライナを離はなれられない。戦争せんそうが続つづいている場合ばあいはオンラインで出席しゅっせきしたい」と述のべました。

また、ロシアの軍事ぐんじ侵攻しんこうに伴ともなう食糧しょくりょうやエネルギーの供給きょうきゅう不足ふそくの問題もんだいは今後こんご、深刻しんこく化かする可能かのう性せいがあると指摘してきしたうえで、「G20は解決かいけつ策さくを見みいだすため、状況じょうきょうの詳細しょうさいを理解りかいしてほしい」と期待きたいを示しめしました。

首脳しゅのう会議かいぎの出席しゅっせき者しゃをめぐっては、インドネシアのジョコ大統領だいとうりょうが、4月つき、ロシアのプーチン大統領だいとうりょうから出席しゅっせきの意向いこうが伝つたえられたことを明あきらかにし、インドネシアに駐在ちゅうざいするロシア大使たいしは、プーチン大統領だいとうりょうは対面たいめんで出席しゅっせきする意向いこうがあると述のべています。

「ロシアの指導しどう者しゃとは話はなすべきことがある」

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは27日にち、ロシアのプーチン大統領だいとうりょうとの首脳しゅのう会談かいだんについて意見いけんを述のべました。

ゼレンスキー大統領だいとうりょうは「ロシアの大統領だいとうりょうと会談かいだんする目的もくてきは、われわれの国くにを存続そんぞくさせるため、戦争せんそうを終おわらせるため、そして、世界せかい的てきな食糧しょくりょう危機ききを引き起ひきおこさないようにするためだ」と述のべました。

そして、「ロシアの指導しどう者しゃとは、話はなすべきことがある」と述のべ、プーチン大統領だいとうりょうとの対話たいわの必要ひつよう性せいに言及げんきゅうしました。

しかしその一方いっぽうで、「ロシアの指導しどう者しゃが交渉こうしょうのテーブルに着つき、戦争せんそうを終おわらせるというわれわれの提案ていあんに対応たいおうしたことは、私わたしが大統領だいとうりょうに就ついてからの3年間ねんかんで一いち度どもない」と指摘してきしました。

さらに、「ロシアは、いかなる交渉こうしょうも望のぞんでいない。彼かれらの条件じょうけんに従にしたがって署名しょめいし、彼かれらの最後さいご通告つうこくと提案ていあんに応おうじるよう求もとめているだけだ」と述のべ、ロシア側がわの交渉こうしょう姿勢しせいを批判ひはんしました。

東部とうぶルハンシク州しゅう知事ちじ「今後こんごの戦況せんきょうによっては撤退てったいも」

ロシア軍ぐんが、ウクライナ東部とうぶルハンシク州しゅうの全域ぜんいきの掌握しょうあくを目指めざして攻勢こうせいを強つよめる中なか、ルハンシク州しゅうのガイダイ知事ちじは27日にち、自身じしんのSNSに「ロシア軍ぐんは今後こんご、数すう日にち以内いないにルハンシク州しゅうを占領せんりょうすることはできないだろう」と投稿とうこうしました。

その一方いっぽうで、「われわれは、防衛ぼうえいのための十分じゅうぶんな力ちからを持もっているが、ロシア軍ぐんの包囲ほういを避さけるためには、撤退てったいしなければならなくなる可能かのう性せいもある」として、今後こんごの戦況せんきょうによっては撤退てったいもあり得えるとの考かんがえを示しめしました。

ウクライナ市民しみん少すくなくとも4031人にん死亡しぼう

国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまったことし2月つき24日にちから今月こんげつ26日にちまでに、ウクライナで少すくなくとも4031人にんの市民しみんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。このうち261人にんは、子こどもだとしています。

地域ちいき別べつでは東部とうぶのドネツク州しゅうとルハンシク州しゅうで2274人にん、キーウ州しゅうや東部とうぶのハルキウ州しゅうなど、そのほかの地域ちいきで1757人にんの死亡しぼうが確認かくにんされているということです。また、けがをした市民しみんは4735人にんに上のぼるとしています。

ただ、国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、激はげしい戦闘せんとうが続つづいた東部とうぶのマリウポリなどでの死傷ししょう者しゃについては、まだ確認かくにんが取とれていないなどとして、実際じっさいの死傷ししょう者しゃの数かずはこれを大おおきく上回うわまわるという見方みかたを示しめしています。

UNHCR ウクライナから国外こくがい避難ひなん約やく670万まん人にん（26日にち時点じてん）

UNHCR＝国連こくれん難民なんみん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょのまとめによりますと、ロシア軍ぐんの侵攻しんこうを受うけてウクライナから国外こくがいに避難ひなんした人ひとの数かずは、26日にちの時点じてんでおよそ670万まん人にんに上のぼっています。

主おもな避難ひなん先さきは、

▽ポーランドがおよそ355万まん人にん、

▽ルーマニアがおよそ98万まん人にん、

▽ハンガリーがおよそ66万まん人にん、

▽モルドバがおよそ47万まん人にんなどとなっています。

また、

▽ロシアに避難ひなんした人ひとはおよそ97万まん人にんとなっています。

南部なんぶヘルソン州しゅう知事ちじ「ロシアが支配しはいを強つよめ避難ひなんは困難こんなんに」

ロシア軍ぐんが掌握しょうあくしたと主張しゅちょうするウクライナ南部なんぶヘルソン州しゅうのヘンナディ・ラフタ知事ちじは会見かいけんで、ロシア軍ぐんが支配しはいを強つよめ、住民じゅうみんの避難ひなんが一層いっそう難むずかしくなっている現状げんじょうを訴うったえました。

ロシアは8年ねん前まえ、一方いっぽう的てきに併合へいごうしたクリミア半島くりみあはんとうに隣接りんせつするヘルソン州しゅうについて、3月つき中旬ちゅうじゅんに全域ぜんいきを掌握しょうあくしたと発表はっぴょうしたあと、支配しはいの既成きせい事実じじつ化かを進すすめています。

ロシア側がわが解任かいにんしたとするラフタ知事ちじは27日にち、避難ひなん先さきでオンラインの記者きしゃ会見かいけんを開ひらき、「ヘルソン州しゅうでは、通信つうしん状況じょうきょうや医薬品いやくひんなどがなく、人道的じんどうてきに見みても依然いぜんとして厳きびしい状況じょうきょうが続つづいている」と述のべました。

またロシア軍ぐんは接収せっしゅうした工場こうじょうでコンクリートなどを製造せいぞうしているほか、道路どうろを作つくる資材しざいを奪うばっていると明あきらかにしたうえで、「ロシア軍ぐんはそれらを使つかって検問けんもん所しょを強化きょうかしている。今いまは州しゅうの外そとに出でる道路どうろが閉鎖へいさされ、誰だれも出でることが許ゆるされない」と述のべ、住民じゅうみんの避難ひなんが一層いっそう難むずかしくなっている現状げんじょうを訴うったえました。

ロシア側がわ “ドネツク州しゅう北部ほくぶのリマンを掌握しょうあく”

ウクライナ東部とうぶの親しんロシア派はの武装ぶそう勢力せいりょくは27日にち、ロシア軍ぐんが攻勢こうせいを強つよめる東部とうぶドネツク州しゅうについて「リマンを含ふくむ220の集落しゅうらくを完全かんぜんに支配しはいした」とSNSに投稿とうこうし、ロシア側がわが州しゅう北部ほくぶのリマンを掌握しょうあくしたと主張しゅちょうしました。

リマンは、ウクライナ東部とうぶの鉄道てつどうの重要じゅうような拠点きょてんで、南側みなみがわにはウクライナ軍ぐんの東部とうぶの拠点きょてんにもなっているクラマトルスクやスラビャンスクなどドネツク州しゅうの主要しゅよう都市としがあります。

ウクライナ大統領だいとうりょう府ふの顧問こもんを務つとめるアレストビッチ氏しは、26日にちに公開こうかいされた動画どうがで「確認かくにん中ちゅうのデータによればわれわれはリマンを失うしなった。ロシア軍ぐんの戦術せんじゅつ的てきなスキルのレベルがあがっている」と話はなしていました。

またウクライナ国防省こくぼうしょうの報道ほうどう官かんは、27日にちの記者きしゃ会見かいけんで「ロシア軍ぐんはリマンからウクライナ軍ぐんを押し出おしだし、スラビャンスクに向むかおうとしている」と述のべ、ロシア軍ぐんが東部とうぶのウクライナ側がわの拠点きょてんに向むけて、さらに攻勢こうせいを強つよめているという見方みかたを示しめしています。

ロシア軍ぐんによるドネツク州しゅうでの攻撃こうげきの瞬間しゅんかんとする映像えいぞう SNSで公開こうかい

ロシア軍ぐんがウクライナ東部とうぶ2州しゅうへの攻勢こうせいを強つよめる中なか、ウクライナ国防省こくぼうしょうは26日にち、東部とうぶドネツク州しゅうでのロシア軍ぐんによる激はげしい攻撃こうげきの瞬間しゅんかんとする映像えいぞうをSNSで公開こうかいしました。

映像えいぞうは上空じょうくうから撮影さつえいされたもので、攻撃こうげきを受うけた瞬間しゅんかん、建物たてものが建ち並たちならぶ場所ばしょなどで、次々つぎつぎと衝撃波しょうげきはを伴ともなう激はげしい爆発ばくはつが起おき、大おおきな煙けむりが立たちのぼる様子ようすを捉とらえています。

また、ウクライナのポドリャク大統領だいとうりょう府ふ顧問こもんは、この映像えいぞうについて、ロシア軍ぐんが猛烈もうれつな爆風ばくふうと熱ねつが発生はっせいする「燃料ねんりょう気化きか爆弾ばくだん」を使つかったと主張しゅちょうしたうえで、「ロシアはすでに、核兵器かくへいきではない兵器へいきの中なかでは最もっとも重おもいものをウクライナに対にたいして使つかっている」として、ロシアを非難ひなんするとともに、国際こくさい社会しゃかいに対にたいし武器ぶきの供与きょうよを訴うったえました。