英語からフランス語に吹き替えられた映画で長年、シルベスター・スタローンの声を担当してきた俳優が死去したことに伴い、スタローン主演の新作映画「アーマー」で使用するため、この俳優の声がAIで再現されました。しかし娘はこれを批判しています。
昨年2月に死去した俳優アラン・ドーバル氏は長年にわたり、スタローンが演じた「ロッキー」や「ランボー」の吹き替えを担当してきました。AIスタートアップの英イレブンラボは、1月10日にX(旧ツイッター)への投稿で、ドーバル氏の声を再現したことを明らかにしました。この投稿は後に削除されています。
この投稿に対してドーバル氏の娘でフランスの女男平等・差別対策担当大臣を務めるオロール・ベルジェ氏は、「試行には同意します。試行のみ」とコメント。イレブンラボが事前にベルジェ氏やベルジェ氏の母親の許諾を得ることなく、複製したドーバル氏の声を使用したり公開したりすることがあってはならないと論じ、「私がこの公開を認めたことはない。父も決して認めなかっただろう」と訴えました。
イレブンラボは13日、AIを使ってドーバル氏の声を再現する計画が進んでいることを確認しました。